はじめに 本論を述べるにあたり、まず、8月5日に他界された理化学研究所 発生・再生科学総合研究センターの笹井芳樹副センター長のご冥福をお祈り致します。 序文 STAP論文の共著者として、苦しい立場に立たされていた理化学研究所 発生・再生科学総合研究センターの笹井芳樹副センター長が8月5日、自ら命を絶った。真摯な研究姿勢で数々の業績を残し、世界的にも著名な方であったそうで、非常に残念なことである。 笹井氏が何故、自ら死を選ばなければならなかったのか、本当のところは本人しか分からない。しかし、小保方晴子氏への遺書が残されていたこと、自殺した場所が理化学研究所内であったことからも、STAP論文に係わる不正がその一因であったことは間違いないだろう。 理化学研究所の論文検証プロセスに問題はなかったか なぜ、この論文が世界的にも著名な科学者を死に追いやることになったのだろうか。人の心の問題なの