小中高と、僕らの周りには「学力」という言葉が沢山あった。学力テスト。学力向上。 大学受験が終わると、その言葉は途端に聞かなくなる。社会人には学力は必要ないのだろうか? いや、それはおかしな話だ。僕らが学校や親や塾から口うるさく学力向上を求められたのは、それが社会で必要だから、という建前だったはずだ。いい大学に入るためだけに学力を伸ばしていたのだとしたら、寂しすぎる。 本当は仕事を始めてからも、というか始めてからのほうが、学力は切実に必要となる。ただし、仕事の場では一般に学力と呼ばれず、「学ぶ力」と呼ばれる。 仕事をしていて、学ぶ力をいつ必要とされるか? 今まで自分ができなかった無数のことにチャレンジするときに、常に必要とされる。 コンビニ定員になって宅急便の扱い方を覚えるときに。 経理部に配属になってややこしい仕訳を切るときに。 新しい言語でプログラミングするときに。 なんだか分からないこ