最後のほうになって思ったのは、 能力は個人の問題であるということ。 そして、日本の場合は ダンサーたちが環境に かなり左右されちゃっている、ということでした。 日本の環境では、先が見えづらいので、 目指すところがどこにあるかもわかりづらい。 レベルを上げていくのはとても大変です。 海外には「劇場」という就職先がある。 そこに入ることができれば、生活の保障もある。 日本は「あの劇場に行きたい」という 意思を持てる場所がなかなかありません。 十数年前に新国立劇場ができましたが、 それ以外はないし、 新国立劇場も、年間の公演回数が 多いわけじゃありません。 保障の形態も、海外とは違います。 日本の場合、しくみの作り方が トリッキーだとすら感じます。 日本の文化って、 芸術にかかわるもの、 表現活動をしている人たちに対しては、 「好きなんだから、やれてるんだから、 いいじゃない」 というようなとこ