NTTデータでは、2005年の春に掲げられたグループビジョン「Global IT Innovator」と、それに向けて制定された10項目の行動ガイドラインを全社員に浸透させるためのプロジェクト、「新・行動改革WG(ワーキンググループ)」を同年9月に立ち上げた。 経営企画部(現グループ経営企画本部)が主導で社内公募を行い、集まった男女66人の社員が8つのグループに分かれて具体的な施策を検討。そこから提案された2つの施策案「テレワーク(在宅勤務)推進」と「女性コミュニティの構築」を実行に移すことになり、執行会議での承認を経て、2006年2月に「ワークライフバランスWG」が始動した。この組織は、社員による自発的な活動、つまり本業以外のボランティアとして成り立っている。 当時、公共システム事業本部で営業を担当していた松室さんは、社内のポータルサイトでワークライフバランスWGの公募を目にし、自ら手を