真・魔導物語設定(以下、「真魔導設定」)は、1998年に公表された、当時のゲーム『魔導物語』の公式設定である。 『魔導物語』『ぷよぷよ』を最初(1989~1992)に製作した米光一成(猫庭王米光)氏らが早い時期にコンパイルを退社して以降、シリーズは複数のコンパイルスタッフによって作り継がれていくことになった。社内には設定製作を行う部署が置かれ、そこで設定が作り足されていき、別の複数のスタッフがシナリオを書いて、それぞれ少しずつ異なる流れの物語世界を紡いでいた。 真魔導以前のコンパイルのぷよ魔導系設定への姿勢は、いい意味でも悪い意味でも"ゆるゆる"で、非常におおらかであったと、ユーザーの視点から見て思う。米光氏の作り上げた世界を原作・基本として、後は単発アンソロジー的に自由にやっていたと言っていいかもしれない。 ゲーム中で描かれる物語が、それ以前のものと矛盾しているなどというのはザラなこと。