××鎮守府の提督は、今年で18になる。 「艦隊の総司令官」という地位につくには若すぎる年の彼であったが、しかし何のこたぁない。ただの親のコネである。七光りである。 だから学生でいうと大体高校生に当たるであろう提督の軍事における才能はまぁ、なんというか、無能といっても語弊はなかったのだがそこはそれ。××鎮守府は敵も寄り付かないそれはそれは辺境の地であった。 しかも当の本人は親から甘やかされたただの馬鹿、「え? 俺が提督? ××鎮守府で一人暮らし? ウェーイww」とかいってノリノリである。 この馬鹿の顔色が真っ青になり、任命した父親の責任が問われる日があるだろうと予想した人間もいたのだが、しかしやっぱり敵は来なかった。ヲ級もレ級も来なかった。 そういう訳で、××鎮守府の高校生提督はその存在を許されているのである。 ※軍事系には疎いのでそこらへんの設定お察し ※時代は現代設定 ※お酒は二十歳にな