自らが受けたという性被害の真相を追い、米アカデミー賞長編ドキュメンタリー映画賞の候補となっている伊藤詩織監督のドキュメンタリー映画『Black Box Diaries』(ブラック・ボックス・ダイアリーズ)。その海外公開版を見たジャーナリストの柴田優呼さんは「この映画の独特なところは、無断録音・録画で声や姿をさらされたのが、加害者側ではなく、伊藤氏に協力した善意の人たちであることだ」という――。 3月3日の米アカデミー賞授賞式で受賞の快挙なるか? 性被害を実名で訴え、日本の「#MeToo(ミートゥー)」運動のきっかけを作ったジャーナリストの伊藤詩織氏が監督したドキュメンタリー映画『Black Box Diaries』(ブラック・ボックス・ダイアリーズ)がもめている。アメリカのアカデミー賞の長編ドキュメンタリー映画賞に日本人の作品として初めてノミネートされるなど、海外で高い評価を受けているが、
