見出しがつけられる話の要点の絞り方 ハーバード大学のショーン・エイカー氏の「幸福と成功の意外な関係」は、TEDで人気のプレゼンのひとつである。エイカー氏の理論がとてもおもしろいのだが、それ以上にプレゼンのスタイルとユーモアが秀逸。最初に7歳の頃のエピソードで笑いをとり観客の気持ちをグッと引き付けて、自分の味方にしてから本題に入る。それは、アル・ゴア元副大統領の地球温暖化に関する有名なプレゼンと同じ手法で、相手がひとたび「YES」と自分を受け入れた瞬間から、ほぼそのプレゼンは成功したに等しくなるものだった。 まずは本題の提示の仕方をみていこう。氏のプレゼンはユーモアあふれ……というレベルではなく、大爆笑で笑いが終わるのを待つほどのおもしろさ。スピーディで音声を少し早回ししたかのような印象で話しが流れて展開する。それでも話がわかりやすいのは、話の塊ごとに「見出し」がつけられるからだ。つまり、話
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