前回に引き続き、重さが100万分の1グラムという世界最小の歯車の開発で知られるプラスチック小型精密部品メーカー、樹研工業が誇るユニークな経営手法をお伝えする。同社は、会社方針として、「新技術の開発」「品質を中心とした管理技術の確立」「戦略的財務会計」を掲げている。 会社の業績と潜在能力発揮の相乗効果 そしてこの3つを生かして会社を経営するには、人材育成が重要なポイントとなる。 特に「新技術の開発」で競争力を維持するには、常に全く新しい領域への挑戦をすることになるため、潜在能力の発揮が欠かせない。 具体的な商品開発の方針としては「世界ナンバーワンの技術で、価格競争はしない」「言われたものを作るのではない、部品のプロとして顧客に貢献できる商品を作る」「コストを下げ、性能を上げるためにはどんなに製造技術が難しくてもかまわない」の3つ。 その方針の下、社員は常に今までとは違ったやり方、新しい方法へ
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