ストックホルム国際平和研究所(SIPRI)が発表している、各国の軍事費の中で、日本と周辺諸国・地域の軍事費の推移をグラフ化した。米国も掲載すべきだが、額があまりにも大きすぎて、同じグラフに掲載してしまうと、他の国々の変化が極めて小さくなってしまうため、今回は割愛した。 特徴を国・地域ごとにまとめる。 ・日本…高止まり、横ばい ・韓国…じっとりと増加中、日本との格差はわずかながら縮小傾向 ・台湾…横ばい、減少傾向 ・中国…急増中 ・ロシア…ソ連邦崩壊の余波で90年代は急落も2000年以降確実に増加中 グラフを見て、やはり中国の伸びが際立つ。日本がほとんど横ばいが続く以上、日中の軍事費格差は開く一方であり、しかも現時点で伸びているロシアとの格差も、大きくなる一方。それほど、中国の軍事費の伸びが際立っている。GDP比で言えば、中国よりもロシアが大きくなっているし、それだけで中国脅威論、というのは