毎月一回、石原慎太郎都知事が、産経新聞に「日本よ」という記事を書いている。 今月(2003年8月)の「日本よ」のテーマは、中国からの不法入国問題である。日頃、中国を「シナ」と呼び、とかく中国政府からは、快く思われていない 石原知事だが、今回の話は、その内容の厳しさはともかく、結論の導き方は、的を得ていて概ね賛成できる内容だった。 まず池袋に町に視察に行ったという石原は、現実の不法滞在者の犯罪を踏まえてこのように始める。 「今この日本と中国との間にある隔差の最たるものは経済、言い換えれば生活水準の違いであって、…中国人の極めて現実的なDNAは、…その願望をかなえる ためには堂々と盗みもする。さらに大きな国家規模の技術隔差に関しては、…知的所有権など全く無視して盗み続けている。」 石原はこの日本と中国の隔差を、単なる悪感情として、自分の内部にため込んで置かず、普遍的な概念に置き換えてこのように