<access> 加計学園問題で国会に呼ばれた柳瀬唯夫元首相秘書官(現・経済産業審議官)によると、首相秘書官は一般人との面談のアポイントは原則断らず、だが相手の話をメモには残さず、首相に報告もしないという。本当か。経験者に聞いてみた。【小国綾子、和田浩幸】 柳瀬氏証言に驚き、反論 「反社会的勢力とかを別にすれば、できるだけアポイントの申し入れがあればお会いする」と柳瀬氏は語った。そんなに簡単に誰にでも会うのか。 強く否定するのは小泉純一郎首相(在任2001~06年)の秘書官を務めた元参院議員の小野次郎さんだ。「警察庁から出向した私が期待されたのは、あらゆる政治的圧力から首相を守ること。首相に累が及ばぬよう、誰と会うか非常に真剣に考えた。会う時も『陳情ではありませんね』と先に念押しするくらい慎重でした」