ソニーグループは多様な事業が相乗効果を発揮するコングロマリット・プレミアム型の研究開発体制を構築する。米国ニューヨークの音楽事業拠点に研究開発オフィスを開設し、これで映画やゲーム、金融など全世界の主要事業拠点への配備が完了する。総合電機メーカーのコングロマリット経営に対して逆風が強まる中、世界で唯一無二の「ソニー・プレミアム」を追求する。 ソニーGは米ソニー・ミュージックエンタテインメント(SME)に本社研究開発部門のエンジニアを常駐させる。楽曲制作現場などの実態やニーズを肌で感じて次の研究開発に生かすほか、人工知能(AI)や音響、半導体などの技術シーズを紹介して実用化につなげる狙い。 これまで同じ米国の映画とゲーム事業拠点、日本のSME、そしてソニーフィナンシャルグループに研究開発オフィスを設置してきた。ソニーGは4月に「ソニー」から商号を変更。ゲームや映画、音楽など、主力6事業がソニー