食べ物は命の根源。ご存知のように、食べ物を薬として病気の治療や予防に使うという考えは、中国やインド、エジプトなど、文明の発達していた地では古くから浸透していた。日本でも近年、「医食同源」という言葉が広まり、薬膳レストランや健康食の料理教室が人気を博している。 従って、『これを食べれば医者はいらない』というこの本のタイトル自体、目新しいものでも何でもない。しかし、分かっちゃいるけどやめられないのが人間。身体に悪くても「早い、安い、旨い!」と三拍子揃った、ファーストフードやジャンクフードに手を出さずにいられない人は数多し。そんな人たちにはぜひ、この本の著者、若杉ばあちゃんの愛ある説教を読んでほしい。「何を何グラムなんて言い出したら、料理じゃない」 「放射能だろうがなんだろうが、食事によってからだを健康な状態にしておけば、必要以上に怖れることなどない」 など、極論すぎると思われる部分もないでもな