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ブックマーク / interdisciplinary.hateblo.jp (63)

  • 《過剰診断という不利益が生じえる検査》は止めるべきか - Interdisciplinary

    はじめに 題で強調しているのは、下に引用する文に書かれていたものです。 福島の #甲状腺検査 は過剰診断という不利益が生じえる検査です。世界では無症状の人(症状とは甲状腺にしこりがある,嗄声)には推奨されない検査にかわりました。人生を変えることもある検査。検査するだけでなく、何か見つかった時どうするかまでが検査です。 pic.twitter.com/NQHneeHM4Q— こどもを甲状腺がんの過剰診断から守る医師の会 SaveChildrenOverdiagnosis (@MKoujyo) 2023年8月21日 福島の #甲状腺検査 は過剰診断という不利益が生じえる検査です。 この文章は、福島で実施されている甲状腺がん検診の実施に疑問を呈する流れで書かれています。つまり、甲状腺がん検診の再考、あるいはもっとはっきりと言えば、検診の実施に反対する理由として、 過剰診断という不利益が生じえる

    《過剰診断という不利益が生じえる検査》は止めるべきか - Interdisciplinary
    NOV1975
    NOV1975 2023/08/23
    最大の問題は量的な評価自体も難しいってことよねえ。そこに踏み込んだのに白黒が0-100になるだけの人も出てくるしね。その数字は誰がどう評価するか、で喧嘩になって終わったりもするし
  • 検診の議論で重要な論点リスト - Interdisciplinary

    箇条書きします。なぜそう言えるのか、等の疑問があれば、コメント欄にお書きください。誤りが判明すれば訂正します。 思いつくままリストアップしたので、カテゴリーごとにまとまっているとは限りません。 検診は、病気を無症状の時に見つける事である 検診の目的は、病気を見つける事そのものでは無い 検診は、検診しない時に比べて寿命を延ばしたり、QOLの下がりかたを抑える事を目指す 検診の効果は通常、生存割合では測らない 生存割合にはリードタイムバイアスが生ずる リードタイムの補正は重要だが、そもそも自然経過が解らないのにリードタイムを設定するのだから難しい 検診の効果は通常、死亡割合で測る 死亡割合は観察開始時点をゼロタイムにするので、リードタイムバイアスがかからない(ゼロタイムシフトが起こらない) 死亡割合は疾患特異的死亡と総死亡がある 総死亡割合での比較には大規模なサンプルが必要なので、総死亡が減ら

    検診の議論で重要な論点リスト - Interdisciplinary
    NOV1975
    NOV1975 2022/05/27
    「検診の目的は、病気を見つける事そのものでは無い」ここで脱落する人がいそう
  • 室月淳氏による過剰診断を測る説明の誤り - Interdisciplinary

    産科医の室月淳氏が、過剰診断についてtwitterで発言していました。 甲状腺がんの過剰診断とは誤診ではありません。病理学的にはがんにまちがいないのですが、進行がきわめておそく生涯でまったく症状を示さないなどです。残念ながら個々のがんにおいて過剰診断と判断することはできません。検診をおこなう群とおこなわない群で生存率に差がなければ、それは過剰診断です— 室月淳Jun Murotsuki (@junmurot) 2022年5月24日 大部分は合っていますが、最後の所が完全に誤っています↓ 検診をおこなう群とおこなわない群で生存率に差がなければ、それは過剰診断です 室月氏は、検診する群としない群で生存率に差が無ければそれは過剰診断と説明しています。まず生存率(生存割合)とは、 着目している疾病に罹った人の内、一定期間でその疾病によって死亡した人の割合 を指す言葉です。室月氏は、それが検診群と非

    室月淳氏による過剰診断を測る説明の誤り - Interdisciplinary
    NOV1975
    NOV1975 2022/05/25
    定義無視して字面だけでいうと「生存率に差がなければ、病気であると診断する必要性がないのだから、それは過剰診断です」というロジックとしては意味が取れると思います。
  • ワクチンに関する周知 - Interdisciplinary

    ワクチン接種後の長期経過は不明だから不安になる事自体は、全く合理的な心理です。 COVID-19に対するワクチン群は、通常のワクチン開発と較べても凄まじい速さ早さで開発され、一般への介入に用いられるのですから、打ってから何年も経ったらどうなるのだろうと考えるのは、当然です。 だから専門家は、その部分、つまり、 長期経過が判っていない介入をおこなって良い根拠は何か という問いに答えなければならない訳です。 現状の所、臨床試験がおこなわれ効能が確認され、それが広く一般に用いられて効果が解ってきた、といった所です。いわゆるRWD(リアルワールドデータ)・RWE(リアルワールドエビデンス)が蓄積され、相当な効果のあるだろう事が言える、と。 対して、副作用(多義的ですが、狭めに取って、介入と因果関係にある有害事象としておきます)については、恐らくそれほど高頻度では無かろう、という感じでしょうか。ワク

    ワクチンに関する周知 - Interdisciplinary
    NOV1975
    NOV1975 2021/06/22
    際限なく言えてしまうってのは怪しげなやつにも適用できるんだけど何故かそちらはそういう類の批判はあまり出ないよね。なぜか。
  • 《ニセ科学》という語 - Interdisciplinary

    note.com 気に入らない。というのは好悪も入るので、そう感ずる事についてはしようが無い、と思います。 ニセ科学の概念と議論に関して、私もそれなりに考えてきたので、リンク先の主張を検討しようと思います。 世の中に数多存在するトンデモを分類するにあたって、ニセ「科学」として、科学を特別に括ることに、実益はない。 ↑実益はないとありますが、量的評価はともかく、科学の観点から分類する事によって、科学を悪用(意図的か否かに拘らず)する主張に焦点を当て検討を促す事が出来る、というのが一つの意義です。たとえば、科学的に証明されたというようなフレーズが宣伝に用いられたとして、そこに虚偽が入り込んでいる可能性に目を向けさせる訳です。その検討に際しては、科学なる概念・意味の内容を把握する事が必要です。 倫理的にいいことだから嘘でもオッケーというのは、水伝、江戸しぐさあたりに共通の動機であるといえる。 ↑

    《ニセ科学》という語 - Interdisciplinary
    NOV1975
    NOV1975 2021/05/06
    「なぜ批判するのか」ということについて先入観があるようにも思えるし、それを持たせるような批判をしている場合もある。「未科学」を「否定」されることへの反発ってのもあるだろう(否定のスコープ違うんだけどね
  • “「反反ワクチン派」の「医療クラスタ」” は “「心因性」という言葉を気のせい、詐病、大げさなどの意味で使って「全体の公衆衛生のために犠牲になってくれている少数の人」を侮辱” したのか? - Interdisciplinary

    はてなブックマーク経由で見かけました。 「反反ワクチン派」の「医療クラスタ」が「心因性」という言葉を気のせい、詐病、大げさなどの意味で使って「全体の公衆衛生のために犠牲になってくれている少数の人」を侮辱したのは忘れないラジよ。— PsycheRadio (@marxindo) 2021年2月6日 「反反ワクチン派」の「医療クラスタ」が「心因性」という言葉を気のせい、詐病、大げさなどの意味で使って「全体の公衆衛生のために犠牲になってくれている少数の人」を侮辱したのは忘れないラジよ。 ↑このかたの意見は、分解して検討すると、 反反ワクチン派の 医療クラスタが 心因性の語を 気のせい、詐病、大げさなどの意味で使い 「全体の公衆衛生のために犠牲になってくれている少数の人」を侮辱した このようです。上の2つは、何らかの性質によって括られた集団を指し、3番目と4番目は、用語を不適切な意味で用いたと批判

    “「反反ワクチン派」の「医療クラスタ」” は “「心因性」という言葉を気のせい、詐病、大げさなどの意味で使って「全体の公衆衛生のために犠牲になってくれている少数の人」を侮辱” したのか? - Interdisciplinary
    NOV1975
    NOV1975 2021/02/09
    「心因性」という言葉から受けるイメージが噛み合わないって問題ではあるんだけど、コミュニケーションの課題としてはなかなかのものだと思う。
  • マスクと感染症防御まわりの議論の観点 - Interdisciplinary

    医療者やマスメディアによる発信 マスクと感染症防御のはなしです。 医療者やマスメディアなどが関連の記事を出し、それが反響や議論を呼びます。たとえば私が最近読んだのは、次の記事です。 kaigyou-turezure.hatenablog.jp ↑開業医のかたによる、新し目の知見を参照しながらマスクの予防効果を検討した記事。 https://www.buzzfeed.com/jp/yutochiba/coronavirus-dr-iwatawww.buzzfeed.com ↑新型コロナウイルスに関する勉強会においての岩田健太郎氏(感染症内科医)による主張、の紹介。マスクへの言及あり。 www3.nhk.or.jp ↑NHKによる記事。色々の組織や機関による説明を引用しながら、マスクの感染予防効果を検討。 現在の知見 前節で紹介した記事で参照されているような研究含め、色々の知見を踏まえると、現

    マスクと感染症防御まわりの議論の観点 - Interdisciplinary
    NOV1975
    NOV1975 2020/02/10
    おおよそ、こういう理路で物事を考えるべきだね。しかし、この手の決め手がない話で現実どう行動するか。明確にネガティブが出なければ直感に従うのも悪くはない。
  • 《科学的根拠はありません》 - Interdisciplinary

    日の朝日新聞の広告。このような治療法ががんに有効という科学的根拠はありません。 pic.twitter.com/Cxyk2xOd1Y— 勝俣範之 (@Katsumata_Nori) November 12, 2019 以前に何度か書いた事があるのですが、改めて。 科学的根拠はありませんという表現。これはおそらく、 科学について、ある程度の知識を持っている 科学に対し、ある程度の信用を置いている 上のいずれかの人以外には、あまり響かない言い回しなのではないかと思います。 科学とは、観察や実験・調査によって得られたデータに基づき現象の構造や因果関係を探る営みであり、また、その営みによって構築された知識の体系です。制度的には、専門家同士による査読の仕組みがあり、複数の研究で同様の結果が得られた事をもって、科学的知識として共有されていきます。 これを踏まえれば、科学的根拠はありませんなる言い回し

    《科学的根拠はありません》 - Interdisciplinary
    NOV1975
    NOV1975 2019/11/13
    受け手側のリテラシーを名目上でも期待しないことを認め過ぎてしまうと「優秀な独裁政治が望ましい」論が優位になっちゃう世界になりそうな気もする
  • 《性能の良い検査》が《検診の性能を良くする》とは限らない - Interdisciplinary

    headlines.yahoo.co.jp ↑新しく開発された性能の良いがんの検査法を、検診に応用する事が期待される、という内容の記事です。 まず前提として、がん検査について、 安価 簡便 低侵襲(身体への負担が小さい) 高感度(がんの人を陽性にしやすい) 高特異度(がんで無い人を陰性にしやすい) これら条件を備えたものが開発される事そのものは一般に、医学的に望ましいと言えます。 しかるに、高性能で安価・簡便な検査法が出来た時に(その方法が標榜通りであるか、の検討は別問題とします)、それをすぐに、検診に用いるべきだとか、検診による効果がもたらされるだろう、と安易に考えるべきではありません。 まずおさらいとして、検診とは、 症状が無い人の疾病を発見する事 を指します。そしてそのプロセスの結果、 症状が無い内に発見する場合よりも予後を良くする のを目的とします。ここで、多くの人が、 無症状の時

    《性能の良い検査》が《検診の性能を良くする》とは限らない - Interdisciplinary
    NOV1975
    NOV1975 2019/10/02
    例えば、「あの検査を受けるとかなりの確率で疾病が発見される」となったときに社会全体がどういう認知になるのか、とかは興味あるな。メタボなんてまさにそういう話だった気がする。
  • 医師も誤つ過剰診断 - Interdisciplinary

    business.nikkei.com がんは無症状の内に、見つけるのが早ければ早いほど良いという信念を正し、がん検診がもたらす害などについての正確な知識を伝えようとする試みは、良いと思います。しかしながら残念な事に、記事には、明確な誤りがあります。 1つ目は「過剰診断・過剰治療」です。過剰という言葉が入っている通り、来は不要だったのに検診を受けたことで生じてしまったものです。 具体例を挙げましょう。例えば、乳がん検診で、マンモグラフィー検査という乳房をレントゲンに撮る検査を受け、がんを疑うようなしこりが見つかったとします。すると、今度は「病院で精密検査を受けてください」ということになり、医師の診察を受けます。同時に採血検査、超音波検査、MRI(磁気共鳴画像)検査などを行います。その結果、「まずどう見ても良性なのでここでおしまい」となることもあれば、「悪性の可能性があるため、針生検をし

    医師も誤つ過剰診断 - Interdisciplinary
    NOV1975
    NOV1975 2019/09/12
    誤っているどころか、という場合もあると思うんだよなあ。
  • 伊勢田哲治氏による、福島における甲状腺がん検診が《ヘルシンキ宣言》に照らして《人権侵害》にあたるかの検討。および、それの見られかた - Interdisciplinary

    伊勢田哲治氏による菊地誠氏への批判 科学哲学や倫理などを専門とする哲学者である伊勢田哲治氏(伊勢田 哲治 - 研究者 - researchmap)が、物理学者の菊池誠氏による主張、 福島における甲状腺がん検診は、ヘルシンキ宣言に照らして人権侵害である を、実際にヘルシンキ宣言を引いて検討しておられます。 blog.livedoor.jp 人権侵害とは、日常的にも用いられる表現ではありますが、いまのような議論においては、より人文・社会科学的な知も踏まえてきちんと考えるべきものだと思います。また、ヘルシンキ宣言が、具体的にどのような所まで許容し、または禁止しているか、も精細に検討する必要があるでしょう。その意味で、倫理も専門とする伊勢田氏による考察は、興味深いものだと思います。菊池氏は、採り上げられている意見を主張の柱としているのだから、伊勢田氏の指摘に、明確に反論出来るはずです。 伊勢田氏に

    伊勢田哲治氏による、福島における甲状腺がん検診が《ヘルシンキ宣言》に照らして《人権侵害》にあたるかの検討。および、それの見られかた - Interdisciplinary
    NOV1975
    NOV1975 2019/09/02
    「である(断定)」という言説は「必ずしもそうではない」という証明だけで主張の正当性を失うから慎重さがいるのだけど、向こう側に雑で強い言葉のやつがいるのがおぞましい
  • 過剰診断(余剰発見)と検診の議論一般に対する誤った理解 - Interdisciplinary

    togetter.com なるだけシンプルに行きます。 手術の基準を変えても過剰診断は防げないという主張が事実に反することは30秒考えれば嘘だとわかる。 ↑まず前提として、ここで議論されているのは、 がんと確定診断されたとして、それを手術するかどうか という事だとします。それを踏まえると、手術の基準を変えても過剰診断は防げないという主張が事実に反する←これは誤っています。 何故ならば、がんを確定診断した時点で、余剰発見かどうかは決まるから。したがって、余剰発見された後の処置の基準をどのようにしようが、余剰発見は防げません。またこれは、菊池氏のオリジナルなどではありません。余剰発見(過剰診断)の定義から、当然に導かれる事です。 ※↓余剰発見(過剰診断)の定義 academic.oup.com もし全員手術したら過剰診断の害は大きくなるのに対して、一人も手術せず結果さえ伝えなければ過剰診断害は

    過剰診断(余剰発見)と検診の議論一般に対する誤った理解 - Interdisciplinary
    NOV1975
    NOV1975 2019/07/08
    直感に反することを専門家以外が飲み込もうとするときに、直感に反するかもしれないということを十分に念頭におかないで始めるとスタート地点で間違う、ということなんだろうなあ。
  • 個別と集団――くじ引きと過剰診断 - Interdisciplinary

    webronza.asahi.com 菊池誠氏による記事です。そして、この記事への反応。 菊池誠の駄文は変なところばかりだけど、特にこの「過剰診断かそうでないかは臨床的に区別できないので、過剰診断を避ける方法は検査しないことだけ」には失笑。じゃあなんであんたは過剰診断だって断言できんの。→福島の甲状腺検査は即刻中止すべきだ(下) - 菊池誠|論座 https://t.co/BAdkTExwLa— 想田和弘 (@KazuhiroSoda) June 30, 2019 、特にこの「過剰診断かそうでないかは臨床的に区別できないので、過剰診断を避ける方法は検査しないことだけ」には失笑。じゃあなんであんたは過剰診断だって断言できんの。 菊池氏の主張や書きかたにとても雑な所があるのは、当ブログでもしばしば指摘している通りですが、それはそれとして、この、想田氏の批判は、的を外しています。 まず、集団に検

    個別と集団――くじ引きと過剰診断 - Interdisciplinary
    NOV1975
    NOV1975 2019/07/01
    ここ、大事なところ。ことこの問題に関して言うと、得する当たりがないということを理解できない(これは直感的に反するからかもしれない)どころか、損をする当たりのことを得すると誤認すらするからなあ。
  • 福島での甲状腺がん検診に反対する人の、乱暴な主張 - Interdisciplinary

    まず、私自身の立場を、あらかじめ書いておきます。 私は、福島における甲状腺がん検診には、反対の立場です。出来るだけ早く、長期にわたる検診の計画を、凍結するべきだと考えています。 このように、私は甲状腺がん検診には反対の立場ですが、同じような立場であっても、その根拠として、乱暴な主張を提出する意見も見られます。ここでは、それを指摘します。 竜田一人氏 福島県の甲状腺検査を止める事が子供達を見捨てる事になるなんて言っている者は早く気付け。もう因果関係は無いと結果も出て、過剰診断の実害と、おまけに余計な誤解と不安と風評を撒き散らす害しかない検査を続けさせようと言う方が、実は自分達の主義主張の為に子供達を使い捨てようとしている、と。— 竜田一人 (@TatsutaKazuto) June 2, 2019 。もう因果関係は無いと結果も出て、 そのような結果は出ていません。現状の知見から言えるのは、

    福島での甲状腺がん検診に反対する人の、乱暴な主張 - Interdisciplinary
    NOV1975
    NOV1975 2019/06/03
    二値的な結論を出す類のもんじゃないよね、というベースラインを守らない人はどちらの側も信頼に値しない的な話。
  • 役に立つか否か、という事 - Interdisciplinary

    三角関数が役に立つのか、とかその辺の話。 そもそも、役に立つというのは、誰にとってとか何にとってといった所とセットにして考えないと意味の無いものです。したがって、それを設定せずに単に、○○は役に立つのか?と問う事にも、意味はありません。 三角関数なんて役に立たない、という発言は、その人自身にとっては使う機会も無く、業務等での必要も無かった、などから導いた、正しい答え、なのでしょう。 考えてみれば、三角関数に限らず関数は、数学という壮大な理論体系の一部であり、応用的には現象の構造を記述し、あるいは予測や制御に用いる強力なツールでもあります。 たとえば、我々が利用する、科学技術の産である所の工業製品は、それらの知識を応用して製造されたものであって、その意味では大いに役立てられていると言えます。今みなさんがこの文を読む際に用いている、PCなりスマホなりの情報機器も、それら知識の賜物、と言えるでし

    役に立つか否か、という事 - Interdisciplinary
    NOV1975
    NOV1975 2019/01/08
    世の中にはこういう物がある、ということと考え方のプロセスを学ぶ、という点において、浅く網羅的に勉強できた高校・大学には感謝している。
  • 「リスク」とは「害」や「不利益」の事では無い - Interdisciplinary

    NATROMせんせい、リスクじゃなくて「害」という言葉をつかうのはナンデなのかしら。 たとえば「すべての予防接種には害がある」という言い方をされたりするんやろか。https://t.co/NS4z4tR1ek— flurry (@flurry) October 31, 2018 このような意見を見かけました。 NATROMせんせい、リスクじゃなくて「害」という言葉をつかうのはナンデなのかしら。 このかたは、疫学におけるリスクの概念について、ご存知では無いようです。 疫学においてリスク(危険:risk)とは、 好ましく無い事象の起こる確率 を表す用語です。疫学の教科書から引用してみましょう。 risk リスク(危険) あらかじめ規定された期間内に特定の事象が生じる確率.疾患発症のリスクは累積罹患率で測定される. これは、『しっかり学ぶ基礎からの疫学』の用語解説の文です。また、『今日の疫学 第

    「リスク」とは「害」や「不利益」の事では無い - Interdisciplinary
    NOV1975
    NOV1975 2018/11/01
    リスクって疫学と離れて一般的な言葉の問題として考えても顕在化して初めて害、というのが普通だと思うんだけどなあ。
  • 菊池誠氏によれば、TAKESANは「ちょっとおかしい 」らしい - Interdisciplinary

    twitterに書かれているのを見かけました。発言者は、菊池誠氏です。 その方は昔はまともだったと思うんだけど、途中からおかしくなっちゃったな。デマとはまた別の意味で— kikumaco(10/29ベアーズ) (@kikumaco) October 24, 2018 その方は昔はまともだったと思うんだけど、途中からおかしくなっちゃったな。デマとはまた別の意味で よくわからない人です。過去のブログには非常によい記事もありますので、基的には頭のいいかただと思います。でも、ちょっとおかしい— kikumaco(10/29ベアーズ) (@kikumaco) October 24, 2018 よくわからない人です。過去のブログには非常によい記事もありますので、基的には頭のいいかただと思います。でも、ちょっとおかしい ※強調は引用者による。菊池氏が言及しているのが私(TAKESAN)である事は、や

    菊池誠氏によれば、TAKESANは「ちょっとおかしい 」らしい - Interdisciplinary
    NOV1975
    NOV1975 2018/10/29
    末期
  • 疫学指標の図示――生存割合や死亡割合 - Interdisciplinary

    NATROMさんによる学習記事 d.hatena.ne.jp d.hatena.ne.jp 反応を見ると、やはり、疫学上の各指標を勘違いしている人がいる様子。 という事で、検診などの文脈でよく用いる指標について、理解の助けとすべく、図示してみます。 2018年10月24日追記:コメントでご指摘頂いたので追記。各図において、同色で濃さが異なるように見えると思いますが、これは、絵文字男女を区別しているのでそう見える、という事で、濃さで何らかの情報を区別している訳では無い――男女という属性は区別しているが、記事の説明には関係しないのを、ここに付記しておきます。 危険人口 危険人口は、ある疾病に罹る可能性を持つ集団の事です。たとえば、子宮がんを対象とする場合は女性、前立腺がんを対象とする場合は男性に限定したり、既に対象の疾病に罹っている人は除外したりします。 対象疾病の発見 危険人口の中で、疾

    疫学指標の図示――生存割合や死亡割合 - Interdisciplinary
    NOV1975
    NOV1975 2018/10/20
    これで用語の定義の問題を飲み込めない人は理性的ではない人扱いしてよいかな
  • 「過剰診断があるから甲状腺がん検診は止めるべき」、などと言うべきでは無い - Interdisciplinary

    もう何度も言っている事ですが、なかなか正されないので。 検診に限らず、医療的介入というものは、便益(ベネフィット)と害(ハーム)を比較して、おこなって良いかどうか、決められます。 具体的には、ベネフィットとして、病気で死ぬ人を減らすとか、坐骨神経痛の痛みを和らげるとか、そういうものがあり、ハームとしては、手術に伴う出血や穿孔、神経障害などがあります。それらを比較し、便益のほうが大きいと評価された介入が、医療行為として推奨されるという訳です。 さて、検診についてです。 検診のベネフィットは、死亡者を減らす、QOL(生活の質)の下がりかたを抑える、などがあります。いっぽう、ハームとして、検査に伴う出血・穿孔、などがあり、また、病気と診断される事による心理的身体的負担、あるいは、病気で無いのに病気と判断されてしまう事(偽陽性――誤った陽性判断)などが生じます。 そして、議論の的となりやすい、過剰

    「過剰診断があるから甲状腺がん検診は止めるべき」、などと言うべきでは無い - Interdisciplinary
    NOV1975
    NOV1975 2018/03/07
    一見、甲状腺癌検診はすべき、と読めるタイトルはどうかなあ。あと、過剰診断は無駄だけど害がないものと考えてる人にとっては「便益がない」のは止めるべき十分条件には受け取らないよね
  • 菊池誠氏は説明すべき - Interdisciplinary

    再発率が高いというのは、要するに過剰診断だってことでしょうね https://t.co/p7jvaL1GfD— きくまこ(3/1 難波ベアーズ) (@kikumaco) 2018年3月1日 再発率が高いというのは、要するに過剰診断だってことでしょうね 菊池さんは、なぜ再発率の高さから、それが過剰診断だと言えるのかを説明するべきですし、説明出来るはずです。 念のため、私の考えを書いておきます。 まず、再発率が高いとすぐに言えるのか、という問題があります。がんの再発とは、 「再発」とは、治療がうまくいったように見えても、手術で取りきれていなかった目に見えない小さながんが残っていて再び現れたり、薬物療法(抗がん剤治療)や放射線治療でいったん縮小したがんが再び大きくなったり、別の場所に同じがんが出現することをいいます。 このような意味合いですが(再発、転移とは|もしも、がんが再発したら [国立がん

    菊池誠氏は説明すべき - Interdisciplinary
    NOV1975
    NOV1975 2018/03/05
    だんだん「こっちくんな」と思われる立ち位置になって行くキクマコ氏。