徳丸: ISPによって取り組みに温度差はあるのでしょうか? 赤阪: やはりICT-ISACに加盟しているISPは、取り組みが早いですね。またケーブルテレビ系ISPについても、ケーブルテレビ連盟を通じて連携し、協力いただいています。 さて、2019年第3四半期までの結果ですが、ポートが開いていて管理画面がインターネットにさらされており、IDとパスワードを入力できる状態にあるデバイスが約11万1000件ありました。そして、これらのうち実際にマルウェア「Mirai」やその亜種が使っている100種類のパスワードを入力するとログインできる状態のものがのべ1328件ありました。 徳丸: 直感的には意外と少ないように思いました。もっと多いのかなと思っていたのですが……。 赤阪: 全世界規模で約10万台の機器がMiraiに感染したといわれています。その数字と比べると、確かに思ったよりも少ないかもしれません