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ブックマーク / blog.livedoor.jp/route408 (6)

  • 「コク味」の分子 : 有機化学美術館・分館

    8月26 「コク味」の分子 カテゴリ:味・におい においや味に関する表現というのは、なかなか他人に伝わりづらいものです。たとえばの話、「コクがある」という表現はよく使われますが、それって何?と聞かれると、わかるように説明するのはとても難しいのではないでしょうか。 ちょっと調べてみると、コクは基五味(甘味、塩味、酸味、苦味、旨味)に分類されるものではなく、味の深み、濃度感、充実感といった感覚のようです。いくつかの味が絡まりあったり、同じ味でも長い時間感じていると「コクがある」という感覚になるものだそうで、言葉にするには大変ややこしい、書き手泣かせの味覚です。 化学屋としては、じゃあそのコクってのは分子レベルでいうとどういうことなの?と思ってしまいます。と、実は「コク」を与える化合物というものが存在しているのだそうです。へえっ、と思ってしまいますが、そのコク味の担い手がグルタチオンだというの

    「コク味」の分子 : 有機化学美術館・分館
  • いろいろとご紹介 : 有機化学美術館・分館

    3月30 いろいろとご紹介 さとうです。いろいろと情報が飛び交う昨今、筆者が気になったサイトなどいくつか。 ・『日の原子力施設全データ』一部公開 講談社の科学書籍の老舗ブランド・ブルーバックスより、「日の原子力施設全データ」(北村行孝・三島勇著)の一部がPDFで無料公開されています。原子力発電とは何か、原子力のトラブルと事故の異例など詳しく載っています。実に太っ腹な講談社の措置、ありがたく拝読しましょう。 ・関東各地の放射線量可視化 原発事故以来いろいろなところで放射線量測定データが出されていますが、こちらのサイトではこれを目に見える形で表示しています。このリアリティ。科学を伝える手法として、このような伝え方がいかに有効か、改めて気づかされた次第です。 ・化学工学会緊急提言 計画停電が話題になっていますが、これはいつまで続くのか――。実は夏場こそ電力消費のピークであり、多少の節電ではど

    いろいろとご紹介 : 有機化学美術館・分館
    Nagise
    Nagise 2011/03/30
    えれめんトランプが気になる
  • 「ラブ・ケミストリー」ゲットしました : 有機化学美術館・分館

    3月5 「ラブ・ケミストリー」ゲットしました さて筆者もちまたで話題のこの一冊をゲットして参りました。史上初の有機化学ラブコメ、ケミカル胸キュンストーリーこと「ラブ・ケミストリー」であります。 ラブ・ケミストリー(喜多喜久・著) 何しろ主人公が東大の大学院生、研究テーマがグアニジンアルカロイドの全合成というのだから、これはもう手に入れないわけに行きません。著者の喜多氏が東大大学院卒、現在製薬メーカー勤務ということですので、まあ筆者の同業者といってよいでありましょう。それだけに内容の方もしっかりこってり有機化学テイスト全開、研究室の描写などアセトンの匂いが漂ってきそうなほどのリアリティです。表紙もエバポやナスフラスコなど化学者におなじみの器具がきちんと描き込まれているあたり、なかなかポイントが高いところです。 まだ読みかけではありますが、驚くほど手慣れた文章で、いまどき感もありつつスピーディ

    「ラブ・ケミストリー」ゲットしました : 有機化学美術館・分館
  • 化学者マンガパート2 : 有機化学美術館・分館

    5月7 化学者マンガパート2 さとうです。どうもこんばんは。 以前突然登場しました化学者マンガ、4ヶ月ぶりによもやのパート2登場です。今回は5ページに増量して帰ってまいりました。佐竹昌利作・佐藤健太郎監修ですが、実在の人物とは何の関係もありませんし似てもいません。画像はクリックで拡大します。 ※ナノプシャンの論文はこちら。ゾルバレンの論文はこちら。 カテゴリなしの他の記事

    化学者マンガパート2 : 有機化学美術館・分館
    Nagise
    Nagise 2010/05/07
    これは評価されるべき
  • エコナの件 : 有機化学美術館・分館

    9月19 エコナの件 ※この項目に関して、計算の根拠となった数値が間違っているというご指摘をいただきました(コメント12参照)。筆者は37.5mg/kgというのを単純にガンを発生した最低投与量と思いこんでいたのですが、資料を詳しく読んだところそういう解釈ではまずいようです。 種々の動物試験によって、エコナ自体に発ガン性がないことは確認されています。また、グリシドールが発生するという証拠はなく、その安定性も低いことから、事実上安全性に問題はないだろうという筆者の見解は変わりません。ただし、文中にある一升瓶27うんぬんの数値に関しては取り下げさせていただきます。謹んでお詫び申し上げます。 ================= これまで、人間を最もたくさん殺した動物は何か?それはクマでもトラでも毒ヘビでもなく、ニワトリだという説があるのだそうです。何のことかというと、鶏卵に含まれるコレステロー

    エコナの件 : 有機化学美術館・分館
    Nagise
    Nagise 2009/09/25
    ある/ないの2分法で考える人には実質的に問題にならない量でも含まれていれば害があると考えちゃうんだろう。まてまて。ホメオパシー的に考えればエコナを使うことでガンを治療できることになるぜ!?
  • 雨の匂い : 有機化学美術館・分館

    9月12 雨の匂い 日は筆者の住む関東も久々の雨でした。ということで雨と化学の話でも。 雨が降り出すと、独特の匂いがすることがあります。といっても雨そのものは基的にただの水ですから、匂いは持っていません。また「雨の匂い」も、しばらく降り続くと消えてしまいます。ではあれは何の匂いなのでしょうか? その正体は「ジオスミン」(geosmin、ゲオスミンとも)なのだそうです。「大地」(geo)+「匂い」(smell)から名づけられた化合物です。 ジオスミン 実はこの化合物は、地中に棲んでいる細菌類が作っている化合物で、雨が降ると土中から叩き出されて舞い上がり、あの匂いがするのだそうです。しばらく降るとジオスミンは洗い流され、匂いは消えます。 人間の鼻はこの化合物に対して極めて敏感であり、5ppt空気に含まれているだけでその存在を感じ取れる――のだそうです(Wikipediaより)。5pptとい

    雨の匂い : 有機化学美術館・分館
    Nagise
    Nagise 2009/09/14
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