ブックマーク / blog.livedoor.jp/lunarmodule7 (12)

  • Video Summagator: 動画の3Dキューブ状視覚化手法 - A Successful Failure

    2012年10月31日 Video Summagator: 動画の3Dキューブ状視覚化手法 Tweet 図1: VSは動画を3Dキューブの形に視覚化する。 エントリで紹介するのは、動画を立方体、キューブ状に加工することで、一目で動画の内容を理解したり、動画上の任意の点を再生したりできる、新たな動画視聴インタフェースについての提案だ。元論文はポートランド州立大学の研究グループによる"Video Summagator: An Interface for Video Summarization and Navigation"である。エントリにおける図表は論文からの引用である。デモビデオが著者サイトに貼ってあるのでまずデモを見ていただくのが手っ取り早い。 Video Summagator: An Interface for Video Summarization and Navigation

  • 仮想世界の家づくり - A Successful Failure

    2011年09月23日 仮想世界の家づくり Tweet 前回に引き続き、今回も先日開催されたSIGGRAPH2011から論文を一つ紹介したい。今回取り上げるのは、Interactive architectural modeling with procedural extrusionsだ*1。各図は論文からの引用であり、クリックにより拡大する。 論文は建築物の外観を構築するインタラクティブな手続き型モデリングシステムを扱っている。このモデリングシステムはフットプリント(平面図)から手続き的に建築物を成形していく。研究が優れている点は、図1に示すように湾曲した屋根、張出し屋根、屋根窓、垂直壁を備えた屋根建築、控え壁*2、煙突、出窓、入窓、柱、付け柱*3、アルコーブ*4等の複雑な建築上の装飾を手続き型フレームワークにおいて扱えるようにした点にある。 図1:フットプリントから家屋の壁と屋根が生

  • 樹木や都市を自在に創造するチカラ - A Successful Failure

    2011年08月21日 樹木や都市を自在に創造するチカラ Tweet 図1:樹木生成文法により自然でリアルな樹木が生育しているが、 上部から見ると制約条件として与えたSIGGRAPHのスペルが見える 今年もSIGGRAPHが開催された。そこで今年もSIGGRAPH発表論文の中から幾つかピックアップしてblogで紹介したい*1。エントリで紹介するのは、スタンフォード大学の研究グループによるMetropolis procedural modelingだ*2。 高品質の3Dモデルを構築する作業は、数多くの研究成果のおかげでかなり簡略化がなされてきたとは言え、まだまだ困難であり、熟練したクリエイターでも数百時間という長い時間を必要とする。より簡単に3Dモデルを構築することを目的として、手続き型モデリング手法が提案されてきたが、研究は現時点における一つの解を与えるものだ。感覚的にはPhotos

  • MIT研究者Dr. Josef Oehmenによる福島第一原発事故解説 - A Successful Failure

    2011年03月14日 MIT研究者Dr. Josef Oehmenによる福島第一原発事故解説 Tweet エントリの内容は現時点では古く、誤りを含んでいます。 追記内容を確認ください。 3月16日追記 こちらの告知によれば、MITのDr. Josef Oehmenのポストがもたらした関心に対して応え、タイムリーで正確な情報を提供する必要性(彼は原子力の専門家ではなく、元ポスト(エントリ内容)にはいくつかの重大な誤りが含まれていることが指摘されている)から、MITのチームが活動を開始している。オリジナルのblogはMIT原子力理工学科(Department of Nuclear Science and Engineering (NSE))のスタッフからなるチームによって運営されているMITサイトにマージされ、誤りを修正した改訂版が提供されている。最新の状況に沿った専門家によるより正確な

    Nao_u
    Nao_u 2011/03/14
  • TOEICはどれぐらい英語ができないかを測る試験 - A Successful Failure

    2011年02月10日 TOEICはどれぐらい英語ができないかを測る試験 Tweet TOEICはどれぐらい英語ができるかを測る試験ではない。どれぐらい英語ができないかを測る試験だ。 日企業が求めるTOEICスコアは低すぎて役に立たないにも記載したが、TOEICは基的に簡単な試験であり、ろくな英語力を持たない状態でもすぐに点数が飽和してしまう。一般に900点というスコアはとても高い英語力があるかのように受け取られているフシがあるが、実態はようやく必要最低限のスタート台に立ったというレベルに過ぎない。ある程度の点数を取ったら英語ができると考えるよりは、ある程度の点数がなければ英語は出来ないと受け取ったほうが合理的と言える。 日企業が求めるTOEICスコア一覧表(2011年1月版)で日企業のTOEIC基準スコアを紹介したが、韓国企業のスコアを紹介すると次のようになる。 説明920点サム

  • ウェイトレスの失われた超能力 - A Successful Failure

    2011年01月21日 ウェイトレスの失われた超能力 Tweet 年始に『牛丼屋で接客の達人のおばちゃんに会った』というエントリが話題になったが、最近はポータブルデバイスによる支援に加えて、きめ細かなマニュアル化の進行によって、平均的レベルは向上したかも知れないが、達人といえるような人が減ったように感じられる。 デバイスによる支援が無い時代には時に超能力としか思えないほどの達人を生まれた。それらは格好の研究対象となっており、様々な調査が行われている。カリフォルニア大学のHenry Bennettはカクテルを運ぶウェイトレスの超人的な記憶能力についての実験を行なっている*1。多くの奇妙な研究成果を紹介する良書『天に梯子を架ける方法―科学奇想物語』において取り上げられているので、エントリでは書を引用してその驚くべき実験結果について紹介したい(残念ながら論文はネット上には見つからなかった)。

    Nao_u
    Nao_u 2011/01/21
    便利な道具は仕事の敷居を下げて平均的な人の効率を上げるが、その道具なしでやった時に必要になるスキルの訓練の機会を奪う。自分にとってのアセンブラの最適化とかはこれに該当するかな。
  • MovieReshape: ビデオ内の人物のプロポーションを自在に操る - A Successful Failure

    2010年12月16日 MovieReshape: ビデオ内の人物のプロポーションを自在に操る Tweet 図1: MovieReshape いよいよSIGGRAPH Asia 2010が韓国で開催されるが、今年の発表の中で最も面白いものの一つがエントリで紹介するMovieReshapeだ*1。MovieReshapeは動画中に登場する人物のプロポーション(身長、体重、胸囲、ウェスト、足の長さ、筋肉量)を自在に変更できる手法であり、その効果は一目瞭然だ。手法としてはモーフィング可能な3Dモデルをビデオ内の人物に適合させ、3Dモデルのプロポーション変形に合わせてビデオを修正するというもので、変更自体はインタラクティブに行える。まずは動画を見てみるのが早いだろう。エントリでは論文を参照しつつ、MovieReshapeについて紹介したい。 背景 写真や動画におけるリタッチはもはや当たり前に行

  • 暦本純一教授「デザインの身体性 身体性のデザイン」ノート - A Successful Failure

    2010年11月08日 暦純一教授「デザインの身体性 身体性のデザイン」ノート Tweet 11月3日に秋葉原UDX マルチスペースで開催された第三回インタラクションデザイン研究会(SIGIXD)では、大変興味深い講演、質疑応答が行われた。エントリでは、東京大学暦純一教授(@rkmt)による「デザインの身体性 身体性のデザイン.Augmenting Real, Augmenting Humans」についてまとめたい。なお、エントリは講演テキストではなく、必要に応じて改変、注釈の付与等を行ったノートである。講演内容自体は、こちらでUST録画が公開されているので確認して欲しい。なお、エントリ中で掲載している図表は全てリンクを示している、各論文、紹介ページからの引用である。 一番伝えたいこと Augmented Human、つまり人間をテクノロジで拡張できるとしたらどうなるか。 究極の

  • Web上の膨大な画像に基づく自動カラリゼーション - A Successful Failure

    2010年11月03日 Web上の膨大な画像に基づく自動カラリゼーション Tweet 以前『Web上の膨大な画像に基づく自動画像補完技術の威力』において、Web上の膨大な画像から欠損部分を自動的に補完する手法*1について紹介した(図1)。 図1:Scene Completion Using Millions of Photographs これは、Flickr等から大量にかき集めてきた画像から類似度の高い画像を自動的に抽出し、欠損部分にハメ込むことで違和感の無い補完画像を生成するアプローチであり、そのアイデアと、生成される補完画像のクオリティが話題になった。素材の量が質に変化する、まさにWeb時代に適したアプローチである。 エントリでは同様の手法を用いて、失われた色を取り戻すカラリゼーション(colorization)について紹介したい。カラリゼーションとはコンピュータを用いたモノクロ画像

  • あから2010合議サーバログを可視化してみた - A Successful Failure

    2010年10月17日 あから2010合議サーバログを可視化してみた Tweet 10月11日に開催された清水市代女流王将とコンピュータ将棋「あから2010」の対戦は「あから2010」の勝利となった。コンピュータが将棋のプロを破った初めてのケースである。対局前の展望、技術解説、棋譜再現Flashなどは次のエントリを参照いただきたい。 コンピュータ将棋の現状:三人寄れば文殊の知恵は正しいか? 清水女流王将 vs コンピュータ: 世紀の対局を楽しむために さて、情報処理学会は、棋譜と合議サーバのログを公開している(今気づいたが、各プログラムの読む筋も追加されている)。コンピュータ将棋や囲碁の掲示板ではYSS開発者の山下氏がログについて簡単な解説を行っている。そこでスクリプトを組んで、各プログラムの合議過程がなるべく見やすくなるように可視化を試みてみた。 来の性能を発揮していなかったあから20

  • 清水女流王将 vs コンピュータ: 世紀の対局を楽しむために - A Successful Failure

    2010年10月11日 清水女流王将 vs コンピュータ: 世紀の対局を楽しむために Tweet いよいよ日10月11日、清水市代女流王将とコンピュータ将棋「あから2010」の世紀の対局が行われる(情報処理学会-コンピュータ将棋プロジェクト、駒桜 | 女流棋士会ファンクラブ)。平手一番勝負、持時間各3時間のガチンコ勝負である。清水女流王将はタイトル獲得合計43期の歴代1位の記録を保持する女流棋士の第一人者であるが、「あから2010」の相手は少々荷が重いとする意見が大半のようだ。 情報処理学会によれば、「あから2010」は次のようなシステムだ。 情報処理学会の「トッププロ棋士に勝つ将棋プロジェクト」特製システム 阿伽羅(あから)は10の224乗という数を表し、将棋の局面の数がこの数に近いことに因んで命名された ハードウエア部 -東京大学クラスターマシン: -Intel Xeon 2.80G

  • Skinput: 皮膚を入力面として利用する新たなインタフェース - A Successful Failure

    2010年09月29日 Skinput: 皮膚を入力面として利用する新たなインタフェース Tweet 図1: ピコプロジェクタによって拡張されたセンシングアームバンド コンピュータがどんどん小さくなっても、人間が操作するインタフェースはある程度の大きさが必要となる。あまりに小さくしすぎるとユーザビリティを損ねてしまうし、大きいと持ち運ぶのに邪魔になってしまう。 一方で、我々の体にはおおよそ2m2の表面積がある。我々は常に自分の体の状態を把握しており、視線を向けずとも容易に身体の所望の位置に手を伸ばすことができる。例えば任意の指をフリックしたり、鼻の頭を抑えたり──この正確で視線を向ける必要が無く、広大なインタラクションスペースをうまく活用することは出来ないだろうか? 動画を見ればその威力は一目瞭然だと思うが、"Skinput: Appropriating the Body as an In

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