浦沢マンガのカメラと速度 私のようなシロウトに毛が生えた人間がマンガを描いていると、いつまでも上手くならない自分に頭を抱えてしまう事がよくありますな。なぜ読んでいるマンガの良し悪しはわかるのに、自分のマンガは良くならないのかと小一時間(略)。 そんなわけで、上手いマンガの研究に日々いそしむわけであります、現実逃避を兼ねて。 ※1 現在のマンガで「マエストロ級」に入る人間の筆頭に、浦沢直樹センセイがいるだろう。 (マエストロは人間の範囲外扱いなので、以下敬称略) 20世紀少年が映画化ということで騒がしいが、この前、「プルートゥ」最新刊を買ったはずみで一気に読み返してしまったので、今日はそちらを題材に、カメラワークについて思ったことなど。 浦沢マンガのルール 浦沢直樹マンガには、幾つかの有名なルールがある。 例えば、漫符の中でも「冷や汗」のような記号は使わない。 どこかのインタビューか何