NHKと民放でつくる第三者機関、放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送人権委員会は7日、TBSテレビに対し、同テレビが昨年10月に放送した情報バラエティー番組「サンデージャポン」に重大な放送倫理違反があったとして、再発防止のために放送倫理と人権にいっそう配慮するよう勧告した。 問題の番組では、道路建設のため保育園の畑を強制収用した大阪府に対し、園児たちが畑の前に並んで抗議しているように見える映像を流した。だが、園児の映像は前日に撮ったものだった。事実と違うと、保育園の実質的な経営者が同委員会に審理を申し立てていた。 TBSはすでに訂正放送をしているが、勧告では「訂正内容は不十分で、名誉感情の回復も果たしていない」として、勧告の趣旨をあらためて放送することも求めた。