首都直下での発生が想定されている東京湾北部地震について、文部科学省の研究グループは7日、東京都、神奈川県の湾岸部を中心に、地下の地盤部分で強い揺れが広がる分布図を公表した。 2004年に国の中央防災会議が計算した結果よりも震度6強以上の地域が大幅に広がり、都心部では7も発生するとしている。 震源やプレート(地球を覆う岩板)の境界部分が強く固着した領域(固着域)の直上付近では、地下の固い地盤部分で最大速度が秒速40~80センチの強い揺れが発生。同20~40センチの範囲も大幅に広がった。一般的に地盤部分で同35~50センチ前後を超えれば、地表付近では震度6強相当となり木造住宅の倒壊が始まる。同50~75センチは震度7に相当する。東大地震研究所などは、地下構造調査の結果から、震源域となるプレート境界を従来の想定より5~10キロ浅くし、固着域を2か所に設定して、揺れの分布を調べた。