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ブックマーク / science.srad.jp (281)

  • 高齢者の脳に電流のパルスを与えると記憶力が改善する | スラド サイエンス

    最新の研究によると、電極が付いた装置を頭にかぶせて4日間、毎日20分間、微弱なパルス電流を流すと高齢者の記憶力が改善、1か月間程度維持できるらしい。読み上げられた単語を思い出す実験で短期と長期の両方の記憶が改善したそうだ(Nature Neuroscience、Nature Japan、The Verge、日経新聞、GIGAZINE)。 研究チームは65歳から88歳までのボランティア150人を対象に実験を実施。20個の単語を順に読み上げ、リストの後半の単語を思い出せるかで短期の記憶、リストの前半の単語で長期(数分間)の記憶を評価した。結果として刺激を与えたグループは、与えなかったグループに比べて記憶力のパフォーマンスが有意に高くなった。この結果は年齢や性別、教育年数を考慮しても結果のパターンが変わらなかったという。こうした研究は以前からあったが、今回は高齢者を対象とし、1回ではなく複数回の

  • Subwayのツナにはツナが含まれないと主張する訴訟 | スラド サイエンス

    大手サンドイッチチェーンSubwayが販売するツナを成分分析したところ、ツナ(マグロ)が含まれていなかったと主張する米カリフォルニア州の原告2名がカリフォルニア北部地区連邦地裁にSubwayを提訴したそうだ(The Washington Postの記事、 TODAYの記事、 Daily Mail Onlineの記事、 FOODBEASTの記事)。 原告の主張によれば、カリフォルニアのSubwayの複数の店舗で購入したツナを独立の研究所で成分分析した結果、さまざまな原料を混合してツナのような外見にしたものであり、ツナは含まれていなかったという。検出された成分は訴状に記載されていないようだが、原告側の弁護士はThe Washington Postに対し魚ですらなかったと伝えているとのこと。原告はSubwayがツナを含まない製品をツナとして販売して利益を上げていると主張し、損害賠償などを求めてい

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    Nean 2021/01/31
  • 海賊版論文サイト「Sci-Hub」、ブロックチェーン型DNS「Handshake」などに移行か | スラド サイエンス

    学術論文を無償で読めるようにしている海賊版サービス「Sci-Hub」が、ブロックチェーンを使用しを利用する分散型ドメインネットワーク「Handshake Network」上への移行を始めたらしい。Nasdaqの記事によれば、NextDNS上にもSci-Hubが登録されていることが分かっているという(Nasdaq、GIGAZINE)。 Sci-Hubは、過去にドメイン差し止め命令などの措置が取られていることなどから、それを防ぐ方策としてHandshake Networkへの登録を行ったという。なお、Handshake上でのSci-Hubのドメインは「sci-hub.hns」であるが、1月18日段階では接続できない状況にあるようだ。

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    Nean 2021/01/18
  • アレシボ天文台の巨大電波望遠鏡、プラットフォームが落下 | スラド サイエンス

    米国立科学財団(NSF)は1日、プエルトリコ・アレシボ天文台で夜の間に巨大電波望遠鏡のプラットフォームが落下していたことを明らかにした(NSFのツイート、 The Vergeの記事、 SlashGearの記事、 AP Newsの記事)。 プラットフォームはトラスを三角形に組んだ巨大な構造で、球面反射面の上にケーブルで吊られていた。マルチビーム受信機を格納したグレゴリアンドームを含み、総重量は815トン(PDF)。NSFのツイートでは落下前の写真が添えられているためわかりにくいが、ケーブルが切れてプラットフォーム全体が球面反射面の北寄りに落下したようだ。 アレシボ天文台の巨大電波望遠鏡は8月に構造を支える補助ケーブルが切れて球面反射面が30mにわたり破損し、11月にはメインケーブルが切れて損傷が進んでいた。その結果、NSFでは廃止・解体計画を11月19日に発表している。

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    Nean 2020/12/03
  • 訃報: 物理学者の小柴昌俊氏 | スラド サイエンス

    物理学者で東京大学特別栄誉教授の小柴昌俊氏が12日、老衰のため都内の病院で死去した。94歳だった(NHKニュースの記事、 読売新聞オンラインの記事、 略歴、 東大総長談話、 梶田隆章氏談話)。 小柴氏は1926年9月19日生まれ。1951年に東大理学部を卒業後、シカゴ大学の研究員などを経て1963年には東大理学部物理学科の助教授となり、神岡鉱山での実験を開始した。1979年ごろから核子崩壊を発見するためにカミオカンデ実験の準備を始め、1983年には実験が稼働開始。核子崩壊は発見できなかったが、定年による東大退官1か月前の1987年2月23日、超新星SN1987Aからのニュートリノを観測する。 2002年にはノーベル物理学賞を受賞した。授賞理由は宇宙物理学の草分け的貢献、とりわけニュートリノの検出。カミオカンデ実験を拡大したスーパーカミオカンデの実験ではニュートリノが質量を持つことを示すニュ

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    Nean 2020/11/14
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  • バッテリーが分類せずにゴミ箱に入れられた結果、ゴミ処理所の火災が増加中。英国 | スラド サイエンス

    ストーリー by nagazou 2020年10月28日 16時00分 AirPodsみたいなものを分別させるのは難しい気がする 部門より 英国ではリサイクルセンターの火災が増えているようだ。もともと小さな火事はリサイクルセンターでごく普通に発生するとされ、英国では1日に1回は国内のどこかのリサイクルセンターで小さな火事が起きているという(BBC)。 問題は人々がごみ箱に何を入れるかを制御できない点にある。英国の廃棄物会社の一つであるEnvironmental Services Association(ESA)によれば、リサイクルビンなどの箱に捨てられるバッテリーがあまりに多いとしている。バッテリーはビンなどの選別装置にかけられると簡単に破損して燃え始める。 携帯電話、タブレット、歯ブラシなどに利用されているリチウムイオン電池は、損傷すれば簡単に爆発する。英国では2019年4月から2020

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    Nean 2020/10/28
    “英国では2019年4月から2020年3月の期間にリチウムイオン電池が原因で約250件の火災が発生しているとしている。ESAの最新データによると、これは全火災の38%におよび、前年の25%から増加しているそうだ。”
  • 2020年ノーベル経済学賞はオークション理論を発展させた米国の2氏が受賞 | スラド サイエンス

    ストーリー by nagazou 2020年10月13日 13時03分 高く入札しすぎた反省を定式化した人らしいです 部門より 2020年のノーベル経済学賞は米国のポール・R・ミルグロム氏とロバート・B・ウィルソン氏が共同受賞した。授賞理由はオークション理論の改良と新しいオークション形式の発明(プレスリリース、 一般向け情報、 詳細情報)。 オークション対象財の価値には共通価値と私的価値がある。共通価値は事前に知ることはできないが、最終的には誰にでも同じ価値を示すもので、入札者はそれぞれの情報を元に共通価値を予測して入札する。しかし、落札額が実際の共通価値を上回る場合、落札者が損をする「勝者の呪い」が待っている。ウィルソン氏は共通価値を持つ財を対象にしたオークション理論を開発し、合理的な入札者が予想している共通価値よりも低い額で入札するのは勝者の呪いを恐れるためであることを示した。 入札者

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    Nean 2020/10/13
    追々。
  • 米CDC曰く、症状が出ていないCOVID-19濃厚接触者は必ずしも検査する必要はない | スラド サイエンス

    米疾病予防センター(CDC)は24日、COVID-19(SARS-CoV-2)検査の概要を解説する医療関係者向けドキュメントを改訂した(Ars Technicaの記事)。 改訂版ではCOVID-19感染者と濃厚接触(6フィート以内かつ15分以上)した場合や、COVID-19の感染が広がっている地域で(マスクをしていない人が多い、または安全な距離が保てない)10人以上の集まりに参加した場合であっても、症状が出ていなければ検査は必ずしも必要ないとの記述がみられる。例外としては、高齢や持病により重症化リスクが高い場合、または主治医や保健当局に検査を勧められた場合が挙げられている。 改訂前(Internet Archiveの8月22日分スナップショット)は濃厚接触者または濃厚接触の疑いがある人全員に検査を推奨しており、無症状および発症前でも感染を広げる可能性があるため、濃厚接触者の迅速な特定と検査

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    Nean 2020/08/29
    “CNNはこの変更に詳しい高官の話として、政権上層部による圧力の結果だと報じたが、保健福祉省のブレット・ジロワー保健担当次官補は現在の科学的証拠と公衆衛生上のベストプラクティスに基づく決定だとCNNにコメント
  • 牛の臀部に目玉をペイントして大型肉食獣による被害を防ぐボツワナの「Eye-cow」プロジェクト | スラド サイエンス

    ボツワナで大型肉獣による放牧牛の被害を防ぐため、牛の臀部に目玉をペイントする「Eye-cow」プロジェクトが進められているそうだ(論文、 ニューサウスウェールズ大学のニュース記事、 Ars Technicaの記事、 The Conversationの記事)。 ボツワナ北部のオカバンゴデルタ地域では野生保護区に隣接した土地で牛の放牧が行われておこなわれており、牛がライオンやヒョウに襲われる被害がしばしば発生する。現在の捕動物対策は致死性の対策に強く依存しているが、肉獣を絶滅させる可能性もあり、ツーリズムや野生保護の観点からも致死性でない対策が求められている。 敵からの攻撃を緩和するための目玉模様は昆虫や魚類、鳥類などに多くみられるが、現生の哺乳類で同様の目玉模様を持つものはない。目玉模様が効果を発揮する仕組みとしては、攻撃の狙いを外させる、捕生物の敵に擬態する、目立つ模様で驚かせる、

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    Nean 2020/08/22
  • 「ノストラダムスの大予言」の五島勉氏が6月16日に亡くなっていたことが判明 | スラド サイエンス

    文春オンラインによるとノストラダムスの大予言で知られる五島勉氏が亡くなっていたそうだ。90歳だったという(文春オンライン)。 6月上旬に体調が悪化して入院、事が取れなくなりそのまま6月16日に逝去したそうだ。1973年11月に出版された「ノストラダムスの大予言」は、1999年7月に人類が核戦争などによって滅亡するという予言と、20世紀末の米ソ対立などの世紀末的なご時世などもあってブームに。も250万部以上も売れたという。ちなみに予言シリーズは全部で10作あったそうだ。

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    Nean 2020/07/22
  • パンデミック中の自宅研究で新種の昆虫9種類が見つかった | スラド サイエンス

    ストーリー by nagazou 2020年06月29日 13時18分 もしや絶滅より新種発見の速度のほうが早いのか 部門より ロサンゼルス郡立自然史博物館は、新型コロナウイルスによるパンデミックが発生したため、3月中旬に休館を余儀なくされた。そこで働く昆虫学コレクションマネージャーのリサ・ゴンザレスさんはすぐに仕事に戻れると踏んでいた。しかし、パンデミックは収まらず、博物館に戻るまでに時間がかかることが分かった(WIRED、slashdot)。 そこで彼女は自宅を研究室に変えた。彼女は博物館が市民科学プロジェクトを通じて収集した、何千もの昆虫をふるいにかけ始めた。顕微鏡を駆使して何十もの昆虫種を識別した。その過程で珍しい昆虫を発見することに成功した。彼女は発見した昆虫を、同僚の昆虫学の学芸員であるブライアン・ブラウンさんに引き継いだ。結果、小さなハエの新種9種の発見につながった。 今回の

  • レゴブロック版の国際宇宙ステーションが発表される | スラド サイエンス

    LEGO Groupは21日、クラウドソーシングプログラムLEGO Ideas(2014年まではLEGO CUUSOOと呼ばれていた) 10周年記念企画の一環として、「LEGO Ideas International Space Station」を発表した(プレスリリース、 GeekWireの記事、 The Vergeの記事、 SlashGearの記事)。 LEGO Ideas International Space Stationはその名の通り、レゴブロック版の国際宇宙ステーション(ISS)だ。864ブロックで構成され、完成状態での大きさは20cm×31cm×49cm。ロボットアーム(Canadaarm2)や8つのソーラーパネルは可動式で、セットにはスペースシャトルや人工衛星、宇宙飛行士のマイクロフィギュア2体も含まれる。これらを使用すれば、スペースシャトルのドッキングやロボットアームに

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    Nean 2020/02/04
  • 米トランプ政権、国家資金援助を受けた研究の学術論文を出版時点から無償で閲覧できるよう義務付ける計画との噂 | スラド サイエンス

    headless曰く、 米ホワイトハウスでは国家資金援助を受けた研究の学術論文について、出版時点からオープンアクセスにすることを義務付ける大統領令を準備しているとの噂が出ているそうだ(Ars Technica、E&E News)。 論文誌の購読料高騰は以前から問題になっており、その結果として論文の不正共有の増加や大学図書館による図書購入の予算不足なども問題になっている。2018年には研究者などから学術論文出版社による反競争行為の調査を求める訴状がEU競争当局に提出されている。 オープンアクセス化の義務付けは、国民の税金を使った研究の成果を国民が自由に閲覧できないのはおかしい、という考えによるものだ。米国ではオバマ政権時代の2013年、国家資金援助を受けた研究の学術論文について出版から1年以内のオープンアクセス化を義務付ける政策が打ち出されている。噂されている内容が事実だとすれば、それをさら

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    Nean 2020/01/06
  • JAXAの超低高度衛星技術試験機「つばめ」、ギネス認定 | スラド サイエンス

    tori_sanpo曰く、 JAXAの超低高度衛星技術試験機「つばめ」(SLATS)が、「Lowest altitude by an Earth observation satellite in orbit」(最も低い地球観測衛星の軌道高度)とのギネス世界記録を取得した(JAXAの発表、ギネスの認定ページ)。 つばめは2017年12月23日に打ち上げられた「超低高度衛星技術試験機」。高度167.4kmで7日間の軌道保持を行い、そこで高分解能の衛星画像取得を行った。なお、つばめの運用は2019年10月1日に終了している。

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    Nean 2019/12/29
  • 米国には地球のどこへでも1時間以内に人を届ける技術が存在する? | スラド サイエンス

    Anonymous Coward曰く、 スティーブンL.クワスト元中将は、ごく最近までサンアントニオ合同基地で航空教育訓練司令官を勤めていた。複数の報道によれば、同氏は宇宙関連の発言に問題があると指摘され、職務を解任されたとされる。先日創設された米宇宙軍の指揮官に任命することも検討されていたとも噂されているほどの人物だ。 問題とされた発言は、ワシントンDCのヒルズデールカレッジで行われた公演の中で発せられたものであるようだ。中国の宇宙進出に関するもので、米国も宇宙軍への投資を進めるべきだという内容だった。中国はすでに宇宙における「戦艦と駆逐艦」に相当する兵器を所有しており、宇宙海軍が構築されていると主張した。 同氏は公演の12:00頃、米国は現在の航空宇宙輸送を時代遅れにする革新的な技術を持つとし、「この技術は、1時間以内に人間をあらゆる場所に届けるために開発された」という発言した。彼は空

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    Nean 2019/12/27
  • いまのところ原因不明。火星大気中の酸素量は予測以上に変動していた | スラド サイエンス

    「原因の説明に苦労している」と語るMelissa Trainer氏(今回の研究を主導)は、チーム以外の研究者にも広く協力を求めています。 火星は冬季に大気中の二酸化炭素が凍結し、夏季にそれが昇華して大気に戻る、という循環を繰り返しているという。しかし、NASAの火星探査機Curiosityによる火星待機の成分測定の結果、それだけでは説明できないほど大気中の酸素濃度は変化しているそうだ。 元々、火星中の待機の割合は0.16%と少ないが、測定結果によると夏季の酸素濃度は春と比べは1.5倍近く、冬季は0.8倍近くに変動しており、これは予測を大きく超える数値だという。

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    Nean 2019/11/19
  • 世界最大口径の電波望遠鏡、その口径と同サイズの鍋でチャーハンを作ると計算上全世界の人に茶碗4杯ずつのチャーハンを作れる | スラド サイエンス

    2016年、中国・貴州省に直径が500mという世界最大級の電波望遠鏡「FAST」(中国天眼)が建設されたが、もしこれと同じサイズの鍋を使ってチャーハンを作れば、全世界の人に茶碗4杯ずつそのチャーハンをふるまえるそうだ(人民網、RecordChina)。 これは中国科学院の白春礼院長が述べたもので、日でも「チャイナジョーク」として話題になっているという(人民網の続報)。

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    Nean 2019/11/19
  • 米疾病予防センター、電子タバコ製品使用に関連付けられた肺損傷の可能性のある原因物質としてビタミンEアセテートを特定 | スラド サイエンス

    米疾病予防センター (CDC)は8日、電子タバコ製品使用に関連付けられた肺損傷 (EVALI)の原因となった可能性のある物質として、ビタミンEアセテートを特定したことを明らかにした(更新情報、 テレブリーフィングのトランスクリプト)。 CDCでは10州29名の患者から採取された気管支肺胞洗浄(BAL)液を用い、可能性のある原因毒素を調査。サンプルの82%でTHC(テトラヒドロカンナビノール)、62%でニコチンが検出されたのに対し、ビタミンEアセテートはすべてのサンプルで検出されたという。このほか、植物油や鉱物油、中鎖脂肪酸トリグリセライド(MCT)、テルペンといった電子タバコリキッドが含む物質についても調査したが、サンプルからは検出されなかったそうだ。 THC含有リキッド製品が顕著な量のビタミンEアセテートを含むことは以前からわかっていたが、生体サンプルから検出されるのは今回が初めてだとい

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    Nean 2019/11/12
  • 東京上空の測位衛星の数は中国の「北斗」が圧倒的に多い | スラド サイエンス

    東京の上空にある測位衛星の数は、日の「みちびき」が4基、EUの「Galileo」が5基、ロシアの「GLONASS」が6基、GPSが9基なのに対し、中国の「北斗」は19基にも上るという(日経ビジネス)。 北斗は2011年に試験運用を開始(過去記事)し、2013年に正式運用を開始した。その後、2018年にはサービスエリアを世界全体に拡大している(PC Watchの2018年の記事)。 こういった測位衛星では意図的に誤差のある情報を送信することで測位精度を落とすことができるため、中国の衛星測位サービスの台頭を懸念する声もあるが、スマートフォンなど昨今の測位衛星を利用する機器は複数の測位衛星を利用するようになっており、少なくとも民生分野では特に差し迫った危機があるわけではないようだ。

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    Nean 2019/10/30
  • 長崎南高校科学部、段ボールとビニール、100円の除菌スプレーで作った無菌装置で植物の組織培養に成功 | スラド サイエンス

    長崎県・長崎南高校の科学部が、段ボールと市販の除菌スプレー、ビニールを使った安価な無菌室で植物の組織培養を行うことに成功したという(西日新聞)。 同科学部では、絶滅危惧種のナガサキギボウシを培養する試みを行っていたという。しかし、通常こういった植物の組織培養に使われる無菌装置は200万円ほどで、高校の部活では導入が難しい。そこで同科学部では段ボール箱を使った無菌装置の開発を行ったそうだ。 当初は次亜塩素酸ナトリウムを使った殺菌を試みていたが、顧問の教師が冗談半分で100円の除菌スプレーを提案したところ、無菌状態を保つ効果を確認できたという。 この装置を使って1年ほどの再現実験も行われており、ナガサキギボウシやレタス、ジャガイモなどの培養に成功しているとのこと。