アコースティックギターの多彩な音色と卓越した演奏で聴く人を魅了する、ギタリストの押尾コータローさん(以下、押尾さん)。ギタリストとしての演奏技術はもちろんずば抜けているが、お客さまにいかに受け入れられ、そしてそれに必要な技術をいかに習得するのかを常に考え、行動する。「ギタリストは寡黙に演奏する」というイメージを払拭し、お客様本位のギタリストとして、ビジネス価値を大いに高めた先駆者といえる。ビジネスパーソンにとってもたいへん参考になる押尾さんのギタリストとしてのはたらき方について、その「熱い想い」を聞いた。 始まりは、幼少時代の鼻歌です。いつも、前奏部分から忠実に歌い始めるので、母が「そこから?」と突っ込みを入れていました(笑)。とはいえ、野球選手やサッカー選手に憧れるふつうの子どもでしたよ。 音楽を始めたきっかけは中学の部活。トランペットがかっこいいと思ってブラスバンドに入ったのですが、体