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ブックマーク / www.astroarts.co.jp (201)

  • 南極で発見の隕石からアンモニアの発生を確認

    【2011年3月8日 PNAS】 南極で発見された始原的な隕石から多量のアンモニアが発生することがわかった。これは、地球で生命が誕生するときに必要な形の窒素の供給源として大きな役割を果たしていた可能性もあり、生命誕生の条件に隕石が大きな影響を与えていたことを示唆している。 小惑星から飛来してきた隕石のうち炭素質に富んでいる「炭素質コンドライト」と呼ばれる隕石には、アミノ酸をはじめとして様々な有機物が発見されている。この有機物の存在から、また時には形状の類似性から、生命の起源となった物質や生命そのものも宇宙からやってきたと主張する人もおり、議論が行われている。 このような有機物の分析は隕石を用いて行われることが多く、炭素質コンドライトの中でも「CRコンドライト」(注1)と分類される隕石にはアラニンやグリシンのような水溶性の有機物が多量に存在していることがわかっている。 CRコンドライトに分類

  • 火星探査車オポチュニティがとらえた、赤い惑星の青い太陽

    火星探査車オポチュニティがとらえた、赤い惑星の青い太陽 【2010年12月27日 NASA (1)/(2)】 火星探査車オポチュニティが今年11月に撮影した太陽の映像が公開された。衛星フォボスによる日と、火星での日没のようすを動画で見ることができる。 火星の衛星フォボスによる日。クリックで拡大(提供:NASA/JPL-Caltech) 火星の地平線に沈んでいく太陽。クリックで拡大(提供:NASA/JPL-Caltech/Cornell/Texas A&M) NASAの火星探査車オポチュニティから、青い太陽の美しい映像が届いた。 ひとつめは、11月9日に撮影された、火星の衛星フォボスによる日。火星からの見かけの大きさはフォボスの方がずっと小さいので、地球での皆既日のようにコロナやプロミネンスが見えることはないが、青く欠けた太陽の姿はとても幻想的だ。下記<参照>のリンク先では、32秒間

  • 超新星1979Cの残骸は、たった30歳のブラックホール

    超新星1979Cの残骸は、たった30歳のブラックホール 【2010年11月22日 NASA/Chandra Photo Album】 NASAのチャンドラX線観測衛星が、これまで観測された中でもっとも若いブラックホールが近傍宇宙に存在する証拠をとらえた。このブラックホールは地球から5000万光年の距離にある銀河M100に1979年に発見された超新星1979Cの残骸と考えられている。 M100に発見された超新星1979C。クリックで拡大(提供:X-ray: NASA/CXC/SAO/D.Patnaude et al, Optical: ESO/VLT, Infrared: NASA/JPL/Caltech) これまでに多くのブラックホールが遠方宇宙で観測されており、それらはひじょうに高いエネルギーを放出する現象であるガンマ線バーストとして発見されている。しかし理論による予測では、宇宙に存在す

    Nean
    Nean 2010/11/28
    《これまでに観測されたブラックホールにくらべてはるかに近い距離》が5000万光年かぁ、ため息が出ますなぁ。
  • もっとも生命に適した系外惑星を発見 グリーゼ581g

    もっとも生命に適した系外惑星を発見 グリーゼ581g 【2010年10月1日 NASA】 地球から20光年の距離にある恒星グリーゼ581の周りに、新たに2つの惑星が発見された。そのうちの1つが、液体の水と大気を持つことが可能な環境にあり、これまでに見つかっている系外惑星のうちでもっとも生命の生存に適したものであることがわかった。 グリーゼ581の惑星軌道を、太陽系の図と重ねたもの(提供:National Science Foundation/Zina Deretsky) グリーゼ581惑星系の想像図。クリックで拡大(提供:Lynette Cook) 米・カリフォルニア大学サンタクルーズ校と同・カーネギー研究所の共同研究チームがハワイのケック天文台を用いて行った11年にも及ぶ観測から、てんびん座の方向20光年の距離にある赤色矮星グリーゼ581の周囲に、新たに2つの惑星を発見した。グリーゼ58

  • ハッブル宇宙望遠鏡のデータから14個の太陽系外縁天体を発見

    ハッブル宇宙望遠鏡のデータから14個の太陽系外縁天体を発見 【2010年9月17日 CfA】 ハッブル宇宙望遠鏡(HST)のデータ・アーカイブスの画像を分析したところ、14個の太陽系外縁天体が発見された。見つかった天体は大きさが直径40〜100kmで、明るさは肉眼で見える天体の明るさの1億分の1以下しかない。 海王星軌道の外側には多くの氷の天体が存在しており、太陽系外縁天体(TNO)と呼ばれている。そのうち最大級のものは、準惑星に分類されている冥王星だ。太陽系外縁天体の存在する領域は、有名なハレー彗星をはじめ多くの彗星の故郷でもある。太陽系外縁天体はサイズが小さく、ほとんど太陽光も当たらず暗いため発見は困難だが、北アリゾナ大学のCesar Fuentes氏らの研究チームはハッブル宇宙望遠鏡(HST)の画像データの中から、新たな太陽系外縁天体14個を発見した。 太陽系外縁天体はゆっくりと太陽

  • 米の高校生らによる「はやぶさ」大気圏突入の動画

    米の高校生らによる「はやぶさ」大気圏突入の動画 【2010年6月28日 NASA Science News】 米・マサチューセッツ州の高校生3名が、今月13日の「はやぶさ」の大気圏突入の観測に加わり、大型ジェット旅客機DC-8の機上から巨大な花火のように爆発するはやぶさを観測、その姿を動画におさめた。 米の高校生がとらえた「はやぶさ」の動画から切り出した静止画。クリックで拡大(提供:Hayabusa Re-entry Airborne Observing Campaign/Clay Center Observatory/NASA) 米・ マサチューセッツ州の高校で科学を教えるRon Dantowitz氏は、昨年のある日、3名の生徒(Dexter校のJames BreitmeyerさんとYiannis Karavasさん、そしてSouthfield校のBrigitte Bermanさん)に、

    Nean
    Nean 2010/06/29
    こういうの、日本でもあるといいのにねぇ。
  • 100億年前の銀河分布に見る銀河形成の歴史

    100億年前の銀河分布に見る銀河形成の歴史 【2010年6月2日 NASA Herschel Science Center (1) / (2)】 ESAの赤外線天文衛星「ハーシェル」による、100億〜120億光年かなたの銀河分布をとらえた画像が公開された。広範な銀河の分布を見ることで、遠方にある宇宙初期の活発な銀河の謎が解き明かされ、当時の銀河の形成進化の過程を知る大きな手がかりが得られる。 ハーシェルのスペクトル測光撮像器「SPIRE」でとらえた擬似カラー画像。白く明るい部分は星が活発に作られているところ。赤い部分は比較的遠方、あるいは低温の部分をしめす。クリックで拡大(提供:ESA/SPIRE Consortium/HerMES consortia) ESA(ヨーロッパ宇宙機関)の赤外線天文衛星「ハーシェル」のスペクトル測光撮像器「SPIRE」が遠赤外線観測により撮影した、100億〜1

    Nean
    Nean 2010/06/05
    100億年という長さを実感するには、ぼくのおつむはバカすぎる。
  • 銀河から放り出された超巨大ブラックホールを発見か

    銀河から放り出された超巨大ブラックホールを発見か 【2010年5月13日 RAS/SRON】 銀河から高速で遠ざかる、超巨大ブラックホールと思われる天体が発見された。このブラックホールは、より小さなブラックホール同士が合体して形成されたあと、これまでの住処から放り出されてしまったようだ。 わたしたちの天の川銀河をはじめ、多くの銀河の中心には超巨大ブラックホールが存在している。活動するブラックホールでは、その中心に向かって物質が落ち込みながら激しく熱せられるために、周囲から強いX線が放射される。そのようなブラックホールが潜む銀河の中心をX線で観測すると、ちりやガスなどを見通して、ブラックホールの周辺領域とブラックホールの存在を明るい点としてとらえることができる。 オランダ・ユトレヒト大学の大学生Marianne Heida氏は、オランダ宇宙研究機関(SRON;Netherlands Inst

  • 暗黒エネルギーによる宇宙膨張の加速を確認

    暗黒エネルギーによる宇宙膨張の加速を確認 【2010年4月2日 ESA HST】 COSMOSフィールドと呼ばれる領域に存在する40万個以上の銀河について弱い重力レンズ効果などの分析が行われた結果、過去にさかのぼった暗黒物質の分布が示され、宇宙の膨張が暗黒エネルギーによって加速していることが確認された。 COSMOSフィールドにおける物質(主に暗黒物質)の分布を平滑化した画像。クリックで拡大(提供:NASA, ESA, P. Simon (University of Bonn) and T. Schrabback (Leiden Observatory)、以下同じ) 暗黒物質の分布を過去にさかのぼって示した画像。左から、30億年前まで、70億年前まで、90億年前までの分布。クリックで拡大 オランダ・ライデン天文台のTim Schrabback氏らの研究チームが、COSMOSプロジェクト(C

  • 「はヤぶさ」に知能?「さむい」「なう」とつぶやく

    「はヤぶさ」に知能?「さむい」「なう」とつぶやく 【2010年4月1日(エイプリルフール) JyAXA】 JyAXAの小惑星探査機「はヤぶさ」から「なう」などの「つぶやき」が送信されていることが判明した。「はヤぶさ」のコンピュータが原始的な知能を持ち始めた可能性がある。 「はヤぶさ」は2003年5月9日に打ち上げられ、2005年11月に小惑星イトガワへの着陸と離陸に成功した後、サンプル回収容器とともに地球への帰還を目指して飛行を続けている。これまでに通信断絶や姿勢制御装置の故障など相次ぐトラブルに見舞われたものの、柔軟な設計と運用チームの機転や努力でこれを克服し、現在地球まで残り約2,700万kmの距離に達している。先月末にはイオンエンジンを停止し、6月の地球帰還に向けて最後の慣性飛行を続けている。 「はヤぶさ」から「つぶやき」が送信されるようになったのは今年1月。探査機の位置や速度、機器

    Nean
    Nean 2010/04/01
    しかし、星野作品(タイトル失念)を思い出してちょっと切なくなったあるよ。大気圏突入時の悲鳴を想像しちゃうしさぁ。
  • 100億光年かなたに、星の大量生産工場

    100億光年かなたに、星の大量生産工場 【2010年3月29日 CfA】 地球から100億光年離れた銀河の観測で、天の川銀河の250倍もの速度で星形成が進んでいることが示された。また、同銀河内に観測された4つの星形成領域の1つ1つが、天の川銀河の周辺に見られる銀河の100倍も明るいことがわかった。 SMM J2135-0102に似たスターバースト銀河の例「Arp 220」。クリックで拡大(提供:NASA, ESA, the Hubble Heritage-ESA/Hubble Collaboration, and A. Evans (UVa/NRAO/Stony Brook)) サブミリ波で見た4つの星形成領域。左上は重力レンズ効果がない場合の見え方。クリックで拡大(提供:Mark Swinbank(Durham)and Steve Longmore(SAO)、拡大図中の右下は、サブミリ波

    Nean
    Nean 2010/03/30
    100億光年ものかなたの話となると、何を云っても嘘がばれないような気がしてくるぞぃ。
  • 天の川銀河内の球状星団、4分の1がよそ者だった

    天の川銀河内の球状星団、4分の1がよそ者だった 【2010年2月26日 RAS】 わたしたちの天の川銀河内に存在する球状星団の4分の1が、もとは別の銀河からやってきたとする研究成果が発表された。 ハッブル宇宙望遠鏡(HST)がとらえた球状星団M80。クリックで拡大(提供:NASA / The Hubble Heritage Team / STScI / AURA) 球状星団とは、1万から数百万個もの星の集まりだ。天の川銀河内には、これまでに150個ほどが知られているが、その中のいくつかは、天の川銀河の外からやってきたのではないかと疑われていた。 豪・スインバーン工科大学の天文学者Duncan Forbes氏らは、ハッブル宇宙望遠鏡(HST)を使って天の川銀河内の球状星団を観測し、各球状星団の年齢や化学組成の特徴などに関する過去最大のデータベースを作成した。 その結果、天の川銀河に存在する球

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    Nean 2010/02/27
    譜代星団、外様星団。外様星団は御取り潰しの生き残り。
  • 2010年1月25日 プレアデス星団の食

    1月25日の宵のころ、半月を少し過ぎた月齢10の月がおうし座のプレアデス星団(M45、すばる)を隠す。真南から南西の空の高いところで起こり観察しやすいが、月が明るいので肉眼で見るのは難しい。双眼鏡や望遠鏡で、星団の星々が月の暗縁に隠されていくようすを楽しもう。プレアデス星団と月の通り道(白道)が離れてしまうため、今後10年以上、プレアデス星団のは起こらなくなる。 関連リンク 【特集】2010年1月25日 すばる 天文の基礎知識 - これだけはおぼえておきたい! 基的な天文用語 月 メシエ天体ガイド M45 プレアデス星団 星空ナビ - ニンテンドーDSで天文現象を再現! ステラナビゲータ Ver.8 - 天文シミュレーションソフトの決定版 DVDではじめる天体観察入門 - 月や惑星の観察方法、器具の使い方をやさしく解説 天文現象の最新情報は月刊「星ナビ」でチェック この解説は「アスト

  • 西村栄男さん、へびつかい座に新星を発見

    西村栄男氏撮影のへびつかい座新星の発見画像。クリックで拡大(提供:西村栄男氏) 板垣公一氏撮影の確認画像。クリックで拡大(提供:板垣公一氏) 門田健一氏撮影の確認画像。クリックで拡大(提供:門田健一氏) 夜明け前の東の空に、夏の天の川が見えるようになると、新星発見のシーズンが始まります。その口開けとも言える、今年初の銀河系内の新星発見のニュースがありました。発見されたのは、静岡県掛川市の西村栄男(にしむらひでお)さん、これまでにも多数の新星を発見してきたベテラン天体捜索者です。 西村さんは、1月15.857日(世界時、以下同様)にデジタルカメラで撮影した画像上で、8.4等級の見慣れない光点に気付きました。遡って調べてみると、13.86日撮影の画像には9.5等より明るい天体はありませんでしたが、14.865日撮影の画像では、画像の限界に近い10.1等ほどで写っていました。さらに、山形市の板垣

  • ベテルギウスの質量放出の謎にせまる

    ベテルギウスの質量放出の謎にせまる 【2009年8月5日 ESO】 ヨーロッパ南天天文台(ESO)の大型望遠鏡(VLT)による観測で、2つのチームがオリオン座のベテルギウスの詳細な姿をとらえた。表面からガスを激しく噴き出し、太陽系とほぼ同サイズまでガスを広げながら迫りくる最期を待つ赤色超巨星の様子が初めて明らかになった。 ベテルギウスから流れ出るガス(イメージ図)。左右のスケールは、左がベテルギウスの半径、右が太陽系の惑星および天文単位(1天文単位は地球から太陽までの距離)を基準としている。クリックで拡大(提供:ESO/L. Calçada) VLTのNACOがとらえた高精細なベテルギウスの姿。クリックで拡大(提供:ESO and P. Kervella) 全天の中でも極めて巨大な星として知られるオリオン座のベテルギウス。その規模ゆえに寿命が数百万年しかなく、近い将来起こるであろう超新星爆

  • 厚木市子ども科学館、18日リニューアルオープン

    厚木市子ども科学館、18日リニューアルオープン 目玉はメガスター 【2009年7月17日 アストロアーツ】 神奈川県厚木市の「厚木市子ども科学館」のプラネタリウムが7月18日にリニューアルオープンする。「コスモシアター」に名前を改める同館のプラネタリウムには、投影星数500万個を誇る最新型のメガスターIIB 1号機が導入され、圧倒的に美しい星空が再現される。 開館から四半世紀にもわたって市民に親しまれてきた神奈川県厚木市の「厚木市子ども科学館」のプラネタリウムが7月18日(土)に、リニューアルオープンする。 館の名称も「神奈川工科大学厚木市子ども科学館」と改められ、プラネタリウムも「コスモシアター」という新しい名称のもと、プラネタリウム投影にとどまらない多目的ホールとしての運営を目指す。そしてなんといってもリニューアルの目玉が「メガスター」の導入だ。常設館用として開発された最新型のメガスタ

    Nean
    Nean 2009/07/19
    これは出かけてみたくなる。
  • 「かぐや」、予定どおり月面へ制御落下

    「かぐや」、予定どおり月面へ制御落下 【2009年6月11日 JAXA】 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、月周回衛星「かぐや」を日時間(以下同様)6月11日3時25分に月面に落下させたことを発表した。 過去に撮影された落下地点の地形カメラ画像(星マークが落下地点)。クリックで拡大(提供:JAXA/SELENE) 「かぐや」の落下地点周辺の地形図。クリックで拡大(提供:JAXA/SELENE) 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、6月11日の3時25分に月周回衛星「かぐや」を月の表側のギル(Gill)クレーター付近(東経80.4度、南緯65.5度の位置)に制御落下させ、同衛星の運用を終了した。現在JAXAでは、「かぐや」が月面に衝突した閃光の観測結果の提供を、国内外に呼び掛けている。 「かぐや」は、これまでに満地球の出・入りや地球のダイヤモンドリングなどの美しい光景を見せてくれた。また

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    Nean 2009/06/11
  • 「かぐや」、いよいよ月面落下へ

    「かぐや」、いよいよ月面落下へ 【2009年6月10日 JAXA】 月周回衛星「かぐや(SELENE)」は、今夜から最後のスラスター噴射の準備を始め、日時間6月11日午前3時25分頃、月表側の南南東にあるギル(Gill)クレーター付近に衝突する。 かぐやが高度約11kmの低空から撮影した月面。かぐやハイビジョン広角カメラによる映像「低高度(近月点)撮影」から切り出した静止画。クリックで拡大(提供:JAXA/NHK) かぐやの落下予測位置(星マーク)を示した月面図。クリックで拡大(提供:JAXA) 日初の大型月周回衛星「かぐや」は昨日、これまで1年半以上にわたって行ってきた観測を終了した。今夜から最後のスラスター噴射の準備を始め、残りの推薬を使って少し減速し、月の表側のギル(Gill)クレーター付近(東経80度、南緯65度付近)に日時間11日午前3時25分ごろに落下する(※)。 落下予

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    Nean 2009/06/11
  • 夜空に輝くクリスマスツリー

    【2008年12月25日 ESO Organization News】 ヨーロッパ南天天文台(ESO)が、クリスマスツリー星団を含む領域NGC 2264の画像を公開した。 NGC 2264は、いっかくじゅう座の方向約2600光年の距離に位置する天体だ。天文学者ウィリアム・ハーシェルは1784年、この領域に美しい星団を発見した。 星団はとても明るく、双眼鏡で簡単に見ることができる。望遠鏡では、上下が逆さまに見えるため、そこに輝く星はちょうどクリスマスツリーに点灯するイルミネーションのように見える。ツリーの一番上を飾っている明るい星の正体は、複数の星からなる連星系で、数百万年前に誕生したばかりの若い星たちである。 そのほか、この星団には興味深い構造が見られる。画像の下方に、暗い三角形の構造があるが、これは「コーン(円すい)星雲」。また、もっとも明るい星の右側の領域で毛皮のように見えているのは、

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    Nean 2008/12/30
  • MROがとらえた、ちりを巻き上げる火星の嵐

    【2008年12月26日 JPL】 NASAの火星探査機マーズ・リコナサンス・オービター(MRO)が、嵐によって大量のちりが巻き上げられている瞬間や、火山の頂上で嵐が渦を巻くようすを上空からとらえた。 猛烈な勢いで巻き上げられるちり。クリックで拡大(提供:NASA/JPL-Caltech/MSSS、以下同様) 火山の頂上で渦を巻くちり。クリックで拡大 NASAの火星探査機マーズ・リコナサンス・オービター(MRO)は、2006年に火星に到着して以来、火星における水の歴史を明らかにするために探査を続けている。 上空を周回しながら気象データの収集や画像撮影を行っているMROは、地表に嵐を発見することがある。 1枚目は、多くの谷が網の目のように広がる領域で、ちりが猛烈な勢いで巻き上げられている瞬間をとらえた画像である。その姿は、1930年代に米国南部の大平原を何度も襲ったBlack Blizzar

    Nean
    Nean 2008/12/30