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ブックマーク / sessai.cocolog-nifty.com (13)

  • 政治「エリート」養成のための七つの選択肢 - 雪斎の随想録

    ■ さて、昨日のエントリーの続きである。 以下の記述は、「敬称。略」とする。 昨日、学歴を前面に出した議論をしたものだから、奇妙な反応が返っている。「今時、東京大学OBだって、大したことはない、「歴代の自民党宰相は、どうなのか」…という具合である。 だが、昨日のエントリーでも、、わざわざ下のような断り書きを書いているはずである。 ここでいう学歴は、「刻苦勉励」の証となるものの喩えである。昔日の英国ならば、恵まれた家庭に育った人材は、大概、十代から二十代のころに、「心身ともに厳しい環境」に放り込まれるものであるけれども、日では、そうした人材には、何故か「生ぬるい環境」が用意されるのである。 雪斎は、13年前にも、現在の日には、政治「エリート」養成ができていないと書いた。9年前に上梓した『国家への意志』でも、「統治の作法」を身に付けさせる仕組みについて色々と書いている。何のことはない。「戦

    政治「エリート」養成のための七つの選択肢 - 雪斎の随想録
    Nean
    Nean 2009/12/03
  • 「保育ジジ・保育ババ」という選択肢 - 雪斎の随想録

    「保育ママ」という制度が東京都文京区にある。保育所といった施設の慢性的な不足の中、一般家庭に協力してもらって対応しようという制度である。確かに、狙いとしては上手いと思う。 文京区ホームページによると、次のような制度の概要である。 自宅の一部を育児室にして、就労などにより保育できない保護者に代わり乳幼児を保育する制度です。 家庭的な雰囲気の中で、お子さんの個性に合わせたきめ細かな保育を行うことが特徴です。育児相談など、一人の先輩ママとしてよき相談相手にもなっています。 生後5週間以上満3歳未満のお子さんを、一人の保育ママが3人までお預かりします。 文京区では、現在10人の保育ママが活躍しています。 募集要件 子どもが好きで、下記の条件を全て満たす方 1.文京区在住で満25歳から満60歳 2.保育士、教諭、助産師、保健師、看護師のいずれかの資格を有する 3.子育ての経験がある 4.子どもの保育

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    Nean 2009/07/29
  • 陰謀論という「脳内麻薬」 - 雪斎の随想録

    ■ 「陰謀論」は、人間の「意図」と「結果」が必ず一致するという思考の産物である。 「陰謀論」は、人間の世界の複雑さを観察することに耐えられない人々こそが、走りやすい代物だといえよう。「複雑な」世界の様相を読む際に単純な「解」を見つけ出して、「俺だけが、『解』を知っている」と思うことは、人々に倒錯した優越感を与えるものである。「陰謀論」が後から後から出てくる背景には、そうした「脳内麻薬」の需要に「陰謀論」が応えているからであろう。 特に、古今東西、世の中に「苦境」の空気が流れれば、それを「誰か」のせいにしたくなる人々が出てくる。第一次世界大戦後のドイツでは、その「誰か」とはユダヤ人であり、その空気がナチスの擡頭をもたらした。ナチスの擡頭と第二次世界大戦は、古くからの反ユダヤ感情に「ユダヤの連中なら、やりかねん」」といった類の「陰謀論が招いた災厄であった。 「小沢スキャンダル」は、たんなる古色

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    Nean 2009/03/09
  • 「日本人」の多様さ - 雪斎の随想録

    ■ この件を取り上げる。 □ 仮放免、3月9日まで再延長=入管は次回強制退去通告-比人中学生家族 2月27日11時11分配信 時事通信 不法滞在で強制退去を命じられたフィリピン人中学生カルデロン・ノリコさん(13)一家の在留問題で、東京入国管理局は27日、仮放免を3月9日まで再延長した上で、それまでに帰国しなければ家族3人を強制退去させると通告した。同日までに両親が帰国すれば、ノリコさんだけが残ることは認めるとした。 この家族には、雪斎は同情する。 ただし、不法滞在を見過ごすのは無理なので、両親が帰国するのは止むを得ないであろう。 一番。穏当なやり方は。両親には一旦、帰国してもらって、余り時間を掛けずに今度は正規の手続きを踏んで合法的に入国してもらうことである。不法滞在で送還された人物が再入国するのには、どのような条件が要るのかは、雪斎は知らないけれども、こうしたケースにおいてこそ、政治

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    Nean 2009/03/01
  • 「平和呆け」批判の中の「平和呆け」  - 雪斎の随想録

    ■ 一昨日、産経新聞「正論」欄に下掲の論稿を寄せた。 ○ 安全保障政策の不備こそ問え この論稿それ自体は、だいぶ以前に出来上がっていたけれども、スケジュールの都合で掲載が延び延びになっていた。自衛隊将官(陸海空三幕僚長の一)を務めた方に事前に読んでもらって、「違和感はない」という反応を得た。 予定通り、この論稿は、一般には「分裂した」評価を得ているようである。 「保守・右翼」層は、「●●(雪斎の名)は、田母神論稿を全然、肯定的に評価しない」と不満を漏らしているようであるし、「進歩・左派」層は、この論稿における「軍事予算は足りない」という主張を嫌がっているようである。 日国憲法前文に曰く、「われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ」である。それならば、具体的に何をするのか。 紛争調停や平和維持にかか

    「平和呆け」批判の中の「平和呆け」  - 雪斎の随想録
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    Nean 2008/12/23
  • 武官の領分 - 雪斎の随想録

    ■ 「わが国の文官や武官の最高指導者たちが、広角レンズを使ってソ連における原子力の状況に関する秀れた情報源を持ち、ヨーロッパにおける全面戦争の結果について確かな判断を下し、そのときの現実と責任について、D・Mよりはるかに明確な見解を持っていたことは確かである。彼等の見解によれば、現地軍司令官が追求する種類の勝利は、たとえ朝鮮でそれが得られたとしても、他の場所でそれに勝る負担を招いたであろう」。(一部改変) ここで、問題である。 ① 文中、「D・M」と記されているのは、誰か。 ② この文章を書いたのは、誰か。 答えは… ① ダグラス・マッカーサー ② マシュー・B・リッジウェイ この文章は、リッジウェイの著した回顧録『朝鮮戦争』の一節である。マッカーサーは、朝鮮戦争最中に原爆使用を考慮して、当時の大統領であったハリー・S・トル-マンから更迭を告げられた。リッジウェイは、マッカーサーの後任とし

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    Nean 2008/12/11
  • 「気持ちは判る…」で納得しない…よな。 - 雪斎の随想録

    ■ これは、心底、嫌な話である。 □ 連続テロか 元厚生事務次官宅でが刺され重傷 11月18日  産経新聞 18日午後、東京都中野区の元厚生事務次官、吉原健二さん(76)宅で、家にいたの靖子さん(72)が、宅配便の配達を装った人物に刃物で刺された。女性は重傷。警視庁で連続テロの可能性もあるとみて男の行方を追っている。 同日午前には、同じく元厚生事務次官の山口剛彦さん(66)とその(61)がさいたま市内の自宅玄関で刺され死亡する事件がおき、埼玉県警が殺人事件として捜査している。 吉原さんは1986年に社会保険庁長官、88年に厚生事務次官を歴任。その後、日赤十字社理事などを務めた。 「テロ」という言葉を聞くとは、思わなかったけれども、NHKの九時台のニュースでも、テロというニュアンスで伝えられていた。確かに、年金行政を扱っていた元高官が襲われたのだから、何らかの意図を伴った「テロ」と考

    「気持ちは判る…」で納得しない…よな。 - 雪斎の随想録
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    Nean 2008/11/19
  • リアリズムは穏健さ、均整の感覚、限界の認識という姿を取る。 - 雪斎の随想録

    ■ 首を長くして到着を待っていた『ジョージ・ケナン』(リー・コンドン著)が昨日、届き、早速、読み始める。 コンドンは、歴史学者であり、ジェームズ・マディソン大学名誉教授という肩書き持つ人物である。 ジョージ・ケナンは、冷戦初期の「封じ込め政策」立案の主導で知られているけれども。彼の百一年の生涯の後半半世紀は、歴史研究と外交評論に費やされていた。コンドンの著作は、そうしたケナンの「思想」に焦点を当てている。 コンドンの著作の中に印象深い記述があった。 「ケナンにとっては、リアリズムとは、穏健さ、均整の感覚、限界の認識という姿を取るものであった」。 ここでいう「均整の感覚」(SENSE OF PROPORTION)というのは、ただ単に「二つの間で平衡を保つ」というものとは比べるべくもない複雑さを受け容れることを求めている。様々なファクターの中で、どれか一つや二つの価値を過剰に重んじないというこ

    リアリズムは穏健さ、均整の感覚、限界の認識という姿を取る。 - 雪斎の随想録
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    Nean 2008/11/17
    なんとなくハイエクのことを思い出した。
  • 日本の「盾」としての「村山談話」 - 雪斎の随想録

    ■ 金曜日に田母神前空将の論稿を題材にして産経新聞「正論」欄に原稿を載せた。中身は、ここで書いた二つのエントリーを元にしたものである。 予定通り、産経新聞が運営している「iza ブログ」界隈では、不評である。四月末には、「さじをなげたく」なったものであるけれども、今は、「そういうものであろう…」という諦念が先に立っている。 ただし、産経新聞というメディアにおける「多様性」を世に示そうとするならば、雪斎のように、「正論左派」でやっていくことの意味は、決して小さくない。「正論」欄という論説欄に書き始めたのは、もう10年も前である。過去十年の間に書いた原稿は、既に120は超えるであろう。10年前に「異例の若さ」で迎えてもらい、その後、今に至るまで最若手の一人である。「よくも続いているな…」と思う。 「正論左派」を標榜する雪斎が倣いたいと思っているのは、「正論」欄の第一号執筆者である猪木正道京都大

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    Nean 2008/11/10
  • 田母神論稿の「正しさ」と「愚かさ」 - 雪斎の随想録

    ■ 田母神航空幕僚長更迭の件について記してみる。 雪斎も、件の論稿を読んでみた。 率直にいえば、雪斎は、この論稿には高い評価を与えられない。「不可」に限りなく近い「可」というところである。「不可」にしなかったのは、「自分と意見を異にする論稿は、否定的に評価する」真似は、したくないからである。少なくとも、懸賞論文で「最優秀」を取るようなものではあるまい。選考した人々の見識は、どうなっているのであろうか。 というのも、これは、雑誌『正論』辺りに載ったならば、航空幕僚長が書いたということを除けば、他の論稿に埋没するような「没個性的な」中身であるからである。とある漫画家の漫画に影響されて、保守論壇の作品に触れ始めた若者が、そういうものを必死になって真似して自前の論稿を書けば、こういうものができるという風情であろう。要するに、この論稿を航空幕僚長が書く「必然性」が、まったく判らないのである。 たとえ

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    Nean 2008/11/03
    《保守論壇方面にとっては、政治上の「慎慮」に対する認識は、もはや希薄なものでしかない》から、カルト化しちゃってるとしか云いようがないんだよなぁ。
  • 「パール論争」の下らなさ・続 - 雪斎の随想録

    雪斎は、新著に次のように書いた。 現在でも、「保守・右翼」知識層の中には、日にとっての第二次世界大戦が「アジア解放のための戦争」であったと主張する向きがある。だが筆者は、そうした「保守・右翼」知識層の中に、「日台湾、朝鮮半島、満州を自らの手で解放すべきであった」という主張を聞いたことがない。戦後においてですら、少なくとも「保守・右翼」知識層からは、往時の海外植民地の保持それ自体に疑義を示す声は、あまり聞かれないのである。ましてや、「帝国」の枠組みと海外植民地が残っていた戦前期には、そうした議論は「暴論」の類であったのかもしれない。 文中、そうした議論とは、石橋湛山に代表される「植民地放棄」論である、たとえば満州を日の独占的な支配地域として位置づけるわけにはいかないという議論は、すでに吉野作造、石橋湛山、古島一雄のような人物によって示されていた。 自らの植民地主義行動を総括していると

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    Nean 2008/10/08
  • 愚行の世界史 - 雪斎の随想録

    ■ 日独伊三国軍事同盟には、次のような条項がある。 第一条 日国はドイツ国及びイタリヤ国の欧州における新秩序建設に関し、指導的地位を認め、かつこれを尊重する。 第二条 ドイツ国及びイタリヤ国は、日国の大東亜における新秩序建設に関し、指導的地位を認め、かつこれを尊重する。 第三条 日国・ドイツ国及びイタリヤ国は、前記の方針に基づく努力に付き相互に協力すべき事を約する。更に三締結国中何れか一国が、現に欧州戦争または日支紛争に参入しおらざる一国によって攻撃せられたる時は、三国はあらゆる政治的・経済的及び軍事的方法により相互に援助すべきことを約する。 雪斎が学生時代に抱いていた疑問の一つは、「何故、アドルフ・ヒトラーは、真珠湾攻撃の後に対米宣戦に踏み切ったのか」ということであった。日独伊三国軍事同盟は、第三条に「三締結国中何れか一国が、現に欧州戦争または日支紛争に参入しおらざる一国によって攻

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    Nean 2006/08/27
  • 「陰謀論」の錯誤 - 雪斎の随想録

    ■ 政治評論の世界における「鬼子」の一つが、「陰謀論」である。「ウィキピディア」では、最も一般に知られたフリーメーソンとユダヤの「陰謀論」について、次のような紹介がされる。 □ フリーメイソン陰謀論 石工ギルドから発展した親睦団体フリーメイソンが、実は世界中の戦争を引き起こしていたり、政治権力を操っていたとする考え。歴史上の重要人物にフリーメイソン所属者が多いため、最も人気の高い陰謀論である。 □ ユダヤ陰謀論 ユダヤ人が秘密結社を通じて手を結び、世界(ことに経済)に影響力を及ぼしているとするもの。昔から存在した陰謀論であり、日ではユダヤ=フリーメイソンの陰謀が説かれることが多く、ユダヤ陰謀論を説いた海外で問題にされたこともあった。偽書とされる「シオン賢者の議定書(プロトコール)」が有名。 最近の日政治でも、こういう「陰謀論」が示される、曰く、「小泉純一郎の郵政民営化は、日の資産

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    Nean 2006/08/27
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