「平和呆け」批判の中の「平和呆け」 - 雪斎の随想録

■ 一昨日、産経新聞「正論」欄に下掲の論稿を寄せた。 ○ 安全保障政策の不備こそ問え この論稿それ自体は、だいぶ以前に出来上がっていたけれども、スケジュールの都合で掲載が延び延びになっていた。自衛隊将官（陸海空三幕僚長の一）を務めた方に事前に読んでもらって、「違和感はない」という反応を得た。 予定通り、この論稿は、一般には「分裂した」評価を得ているようである。 「保守・右翼」層は、「●●（雪斎の本名）は、田母神論稿を全然、肯定的に評価しない」と不満を漏らしているようであるし、「進歩・左派」層は、この論稿における「軍事予算は足りない」という主張を嫌がっているようである。 日本国憲法前文に曰く、「われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ」である。それならば、具体的に何をするのか。 紛争調停や平和維持にかか

[synonymous]

『「私に課せられた任務は、文民による指導部（政府）のためにあらゆる選択肢を提示することであった。民主主義国家では、戦争を決断するのは大統領であって、将軍ではない」』コリンパウエルの言。

[k-takahashi]

『「私に課せられた任務は、文民による指導部（政府）のためにあらゆる選択肢を提示することであった。民主主義国家では、戦争を決断するのは大統領であって、将軍ではない」のである』

[sampaguita]

"雪斎の周囲の防衛省・自衛隊関係者には、現役にせよＯＢにせよ、雪斎の意図を理解してもらっているので"

[ssuguru]

パウエルは何らかの形で歴史に残るんだろうか。

[daca]

自衛隊が長らく微妙な地位のまま留め置かれ、向き合ってこなかった結果。きちんと軍として扱うべきだし、それなら尚更、政軍関係――文民統制の担保に配慮しないと。

[ruletheworld]

『「保守・右派」層も「進歩・左派」層も、互いに自分の「蛸壺」の中で「気持ちのよい」想いをしたいだけである』

[Gedol]

まぁ「楽に勝てる」と思った時点で半分負けてる事が多いからなぁ。

[FTTH]

ですよねー。

[rna]

「「軍事予算は足りない」という主張を嫌がっている」そりゃ他国と比べてどうだって言われても。GDP比で国際比較って国際貢献って意味では意味あるかもしれないけど軍の仕事のメインは国防だからなぁ。

[blackdragon]

当該記事を読んで、賛成は出来ないが、オカルト保守とは一線を画した文章だと思った。

[BUNTEN]

左翼な俺は「「軍事予算は足りない」という主張を嫌が」ることが多いが、幾つかの条件が満たされれば容認することもなくはない。しかし少なくとも田母神的自衛隊に予算(≒防衛省の権限)増を認めることはありえない。

[kurokuragawa]

「田母神論稿に絡む議論を前にするとき、そうした「平和呆け」批判を展開してきた人々にこそ、「平和呆け」の色調が現れている」御意