来年は辰年だが 『辰』という文字は本来は二枚貝(ハマグリ)が口を開けて足を伸ばした様を写した象形文字だ。この辰がどういう過程を経て十二支に組み込まれたのかについては既に忘却の彼方となっている。図は Wiktionary-辰から拝借した。 ハマグリから伸びた足は波打っているので、辰の派生儀に「波打つ」「振るえる」もある。 気象現象を意味する雨冠に振動の辰を加えた『震』は雷、特に雷鳴を意味する文字となっている。易の卦の『震』は雷鳴の卦というわけだ。 Wiktionary-辰によると、辰は以下の意味も持っている。 たつ。十二支の5番目。 時間。日和。 星。 星や時間の意味がどのようにして辰に付加されたのかは分からない。なお六壬だと『日辰』というと、日干と日支を指している。この用法は時間や星の意味とつながっているのだろう。 このように『辰』が元々のハマグリからかけ離れた意味まで持つようになったため