1980年代以降に『無縁・公界・楽』や『異形の王権』などの著書で「日本中世史ブーム」を巻き起こし、「網野史観」を打ち立てたとも言われる歴史学者・網野善彦さん。多くの読者を獲得した一方で、「異端」のイメージを持たれることもあった。 そんな網野さんの没後20年を期に、その謦咳に接し、著作の解説も執筆する明治大学教授の清水克行氏が、イメージに反して「きわめてオーソドックス」であったという網野さんの研究を振り返り、当時のベストセラーであり今なお読み継がれる名著『歴史を考えるヒント』(新潮選書、2001年)から、網野さんの真の姿を紹介する。 清水克行・評「“異端の歴史家”の真実」 一九八〇年代からゼロ年代にかけて日本中世史ブームを巻き起こし、「日本」論や「日本人」論の脱構築を試みた歴史学者、網野善彦さん(一九二八~二〇〇四)が亡くなって、今年で二十年が経つという。このタイミングで、代表作『無縁・公界
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生成AI(ジェネレーティブAI)が話題だ。日本経済新聞社や日本 芸能従事者協会など、生成AIに関するアンケートがあちこちで実施され、デジタル庁、経済産業省、農林水産省は生成AIを業務に利用することを決めた。AIは大きく機械学習とそれ以外のAI技術に分けられ、深層学習(ディープラーニング)は機械学習に属していると言われるが、もはや世間的には、AI=生成AIの様相を呈している。 ネットにも情報があふれているが、ChatGPTをはじめとする生成AI本や、生成AIを特集した雑誌も多数出版されている。 それらの本の帯や表紙には次のような宣伝文が書かれている。 「あなたの欲しい回答を導き出すベストプロンプトを大公開‼」 「誰でも使えるAIがやってきた!」 「可能性は無限大!」 「すべきことが1/1000になる異次元のスキル」 「実生活・ビジネスで即使える」 生成AIは仕事でどのように役立つのか。思い通
公式サイト:『地下出版のメディア史』展 昼休みに東京古書会館の2階で開催されている『地下出版のメディア史』展に行ってきた。 今年発売された大尾侑子『地下出版のメディア史――エロ・グロ、珍書屋、教養主義』(慶應大学出版会、2022年)に登場した本と人々をテーマとした展示だ。 地下出版のメディア史:エロ・グロ、珍書屋、教養主義 作者:大尾 侑子慶應義塾大学出版会Amazon非公刊の軟派出版(性風俗、猟奇、犯罪を取り扱った刊行物)とその版元に注目した内容で、同書のほうが情報量は多いが、登場した本の実物を見る機会はそうそう無いのでありがたい。 特に装幀に凝った本は、実際に見るのが一番だ。 入場無料・撮影可能。 内容上、ブログで写真を公開するのには向いていない本もある。
働きたいけれど、自信がなくて一歩目が踏み出せない。 「自分を変えたい」「今を変えたい」けれど、どうしたらいいかしら。 働きたいけれど…というモヤモヤした気持ちを県立図書館で相談してみませんか。 『地域若者サポートステーション』(通称「サポステ」)があなたに寄り添って、働くことの「悩み相談」から「職場定着」までサポートします。 日 時:毎月第4水曜日 午後1時30分から午後3時30分まで 会 場:県立図書館1階ギャラリー(閲覧室付近) 対応者:みやざき若者サポートステーション職員 対象者:15歳から49歳までの無職の方とその家族 予 約:不要 (予約制ではないため、お待ちいただく場合がございます) 県立図書館では「サポステ図書館出張」のブースの隣で、就職や職業に関連した書籍を展示・紹介する「ビジネス支援ミニコーナー」も開設しています。こちらも御利用ください。 サポステ図書館出張チラシ.pdf
Published 2021/12/24 11:12 (JST) Updated 2021/12/24 14:26 (JST) 2021年の紙の出版物(書籍と雑誌の合計)の推定販売金額は前年比約1%減の1兆2100億円台となることが24日、出版科学研究所(東京)の調査で分かった。だが書籍は児童書などが好調で、約2%増と15年ぶりにプラスに転じる見込み。 同研究所によると、新型コロナウイルス禍の「巣ごもり需要」などを要因に、児童書、学習参考書に加えて文芸書、語学・資格関連の書籍が好調だった。業界で改善に取り組んでいる返品の減少も収益増に貢献した。 一方で同研究所は「コロナ禍によってネット利用が増えるなど、社会の変化に出版がどう対応していくのか、局面を迎えている」としている。
三中信宏 (2022年1月30日刊行,河出書房新社[河出新書・046],東京, 292 pp., 本体価格880円, ISBN:978-4-309-63147-9 → 版元ページ) 【目次】 プロローグ —— 世界は本に満ち溢れている 3 第1章 知のノードとネットワーク —— 読書は探検だ 21 1.1 手にする動機,読み通す技術 24 1.2 文字空間とその可視化 —— インフォグラフィックスの視点から 26 1.3 狩猟者としての読者 —— 本を読む冒険の心構えは何か? 38 1.4 読書の往路 —— 読み跡を「ノード」として刻む 44 1.5 読書の復路 —— ノードをつなぐ「ダイアグラム」 51 1.6 書き手と読み手を隔てるもの —— 「わからない」は罪深いか? 60 1.7 既知から未知へ —— “アブダクション” としての読書行為 63 ◇コラム1〈探書三昧〉本を狩りに行く
マーク•ザッカーバーグのフェイスブック上の読書サロンA Year of Booksで次に取り上げるのはイブン・ハルドゥーンの『歴史序説』だという。 https://www.facebook.com/zuck/posts/10102158767549321 これはもちろん話題になっている。 http://english.alarabiya.net/en/media/digital/2015/06/02/What-s-Zuckerberg-reading-A-book-by-Muslim-historian-Ibn-Khaldun.html http://www.businessinsider.com/mark-zuckerberg-the-muqaddimah-2015-6 このブログでもチュニジア紀行文の連載で『歴史序説』を取り上げましたね。ザッカーバーグの使っている写真もチュニスのブルギ
ピケティの新著、翻訳鋭意進めております。その中で古い本がたくさん引用されてて、中にあったのが、コンドルセ。 人間精神進歩史 第1部 (岩波文庫 青 702-2) 作者:コンドルセ発売日: 1951/03/05メディア: 文庫 引用ヶ所の邦訳ページを調べなくてはならないので、古い本だけど入手して (古本で買って)、あまり期待せずにざっと読んだけど、おもしろいなあ。人間の精神がだんだん発展してきて開明的になってくるよー、という話で、とても明解。人が進歩すれば環境が変わり、その価値観もかわって、戦争とか迷信的な宗教とかに囚われることもなくなり、理性的な取引に基づいて公正な取引が主流になる、という話。 で、ピケティの本では、コンドルセはちょっとボケ役になっている。コンドルセの議論は、人間の理性が進歩すれば、バカみたいな財産への固執もなくなるから、格差は自然に解消されるよ、というもの。それについて、
あるSNSで話題になっている「#専門家が選ぶ新書3冊」に便乗して、私も3冊を紹介してみる。 大学の誕生〈上〉帝国大学の時代 (中公新書) 作者:天野 郁夫発売日: 2009/05/01メディア: 新書教育と平等―大衆教育社会はいかに生成したか (中公新書) 作者:苅谷 剛彦発売日: 2009/06/01メディア: 新書教養主義の没落―変わりゆくエリート学生文化 (中公新書) 作者:竹内 洋発売日: 2003/07/01メディア: 新書教育は何を評価してきたのか (岩波新書) 作者:由紀, 本田発売日: 2020/03/21メディア: 新書どうしても3冊に絞り込むことができず、4冊になってしまった。また、天野本についてはもちろん下巻も勧めたい。苅谷本については、大衆教育社会のゆくえ―学歴主義と平等神話の戦後史 (中公新書)と迷った挙句、出版年の新しいほうを採用した。専門分野から離れる場合には
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