2種類の生物を考える。 生物Aは生まれて一年で雄と雌を生み、その後は子供を産まない。そして三歳で死ぬ。 生物Bは生まれて三年で雄と雌を生み、三歳で死ぬ。 生物Aの雄と雌がおり、この生物には近親交配によるペナルティーを受けないとすると、 A1とA2のつがいは、一年目にA3とA4を生む。 二年目にはA3とA4からA5とA6が生まれる。三年目にはA1とA2は亡くなるが、A5とA6からA7とA8が生まれる。 三年目の人口は6人から8人となる。 一方生物BのB1とB2のつがいは、三年目にB3とB4を生むと亡くなってしまう。 この場合、三年目の人口は2人から4人となる。 生物Aも生物Bも出生率は2であるが、人口の変化はこれほどに違う。いったん定常状態になれば生物Aも生物Bも人口は安定するのだが、もし出生率が2.1であったり、1.9だった場合の人口変化は格段に違うだろう。 だが、我々が見ているのは出生率
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