7月末で撤去される最後の「UFO型」信号機の1基=仙台市若林区で2024年7月21日午後0時28分、小川祐希撮影 緑や赤の光を四方に放ちながら宙に浮かぶ独特の形状から「UFO型」として親しまれてきた信号機の国内最後の3基が、老朽化のため7月末に仙台市の交差点から撤去される。1970年代に愛知県のメーカーが開発したもので、かつては同県や宮城県などに計十数基あった。長年慣れ親しんだ地域住民は別れを惜しむが、実はその“遺伝子”は、故郷の名古屋市で今も生きている。 UFO型信号機は正式名称を「懸垂型交通信号機」という。歩行者用と車両用の4方向の信号機が一体化し、交差点の中央で上部からつり下げられている。一般的な信号機では設置に計8本の支柱が必要なところが1本で済み、狭い交差点に設置できるのが特長だ。