1.はじめに 今日のテーマは、「2020年問題と東アジア共生体」です。まず初めに2020年の問題とは何かということを中心にお話しますが、その背景になる話もまた同時にしたいと思います。右側の絵は、ちょうど二百年前、ゴーギャンというフランスの画家が南太平洋のタヒチ島で描いた「我々は、どこから来たのか、我々は何者か、我々はどこへ行くのか」というタイトルの絵です。画家も科学者も興味のあることは同じで、それは未来についてです。「自分の未来はどうなるのだろう。社会は、日本は、世界は、人類はどうなるのだろうか。」未来がわかれば、自分の行動計画が決まるからですね。 それでは未来を知るためにどうすればいいのでしょう。まず、過去を知りたいと思うでしょう。それから現在の社会や人間とは何かということを知りたいという興味に高まっていきますね。それがわかると、未来の輪郭が見えてきます。 最近、読売新聞に「北朝鮮は