DSA(誘導自己組織化)は、半導体製造プロセスにおいて光リソグラフィに代わるパターニング手法として注目を集めている技術である。このDSA技術を応用することにより、米大学の研究グループが、HDDの記憶容量を従来の5倍に高めることに成功した。 米University of Texas at Austin(UT Austin)の研究グループは2012年11月、ブロック共重合体のDSA(Directed Self-Assembly:誘導自己組織化)を用いることで、HDDの記憶容量を従来の5倍に高めることを可能にする新技術を開発したと発表した。 通常、HDDでは、金属/ガラス表面上の磁気ドットによって0、1のデジタル情報を記録する。しかしUT Austinの研究グループによれば、「この手法は記憶容量の面では既に限界に近づいている」という。より多くのドットをさらに高い密度で配置すると、隣接するドットが