Windowsに乗って舞い上がった「WiNDy」 あれは1997年頃のことだと思う。僕はPC雑誌(紙の時代のPC USER)の撮影で忙しい毎日を送っていた。Windows 95が発売されて以来、PCの販売台数はうなぎ登りで、国内外のメーカーからおびただしい数の新機種が発表される。その取材用の評価機を借りてはスタジオに運び、撮影するのだ。 PC USERはかなりマニアックなスタンスの記事を作っていたので、評価機はスタジオで直ちに分解される。マザーボード、グラフィックスカード、サウンドカード、CPU、メモリ、HDD、電源などにばらして、それぞれのパーツを撮影するのだ。もともと好きな分野だったが、僕も自然にPCの知識を身につけることになった。 PCを分解しながらの撮影は朝方まで終わらない。だから切りのよいところで出前を取って夕食になる。編集部の会議スペースでぐったりして食事をしていると、隣で元気