昨年のノーベル文学賞を受賞したハン・ガンさんの作品をはじめ、韓国の小説が世界で読まれています。何が読み手を引きつけるのでしょうか。ハン・ガンさんの作品などの日本語版を刊行する出版社クオンの代表で、東…

大河ドラマ「光る君へ」で源倫子役を演じている黒木華さんが取材会に出席。期待が高まる最終回に向け、夫・藤原道長(柄本佑さん)との関係や倫子の気持ちについて語ってくれました。 道長の愛情が欲しかった… ――倫子は「殿と二人でゆっくり過ごしたい」と語るなど、道長をずっと愛し続けています。でも、道長はいつも愛情表現が少なくドライです。 黒木さん:悲しいですよね。倫子は自分から道長に抱きつくなど、いつも「倫子から」の動きばかりです。道長の愛情が欲しかったので、彼が目指す道を突き進めるように、妻としてできることを一生懸命やり、母としての仕事もがんばりました。だからこそ、これからは殿と二人の時間を過ごしたいと思ったのに、かわされてしまいました。ずっと、自分が一番ではないと感じていると思います。切ないですね。 ――道長のまひろに対する愛情表現のシーンは、画面を通じてご覧になっていると思いますが、どんな印象
NHK公式【大河ドラマ「光る君へ」】源倫子を演じる黒木華さんのインタビューをお届けします。<ドラマをもっと楽しむインタビュー>
アンドリュー・ヘイは、つねに人間が抱える孤独を親密なタッチで描いてきた映画作家である。結婚45年を迎え、ふとしたきっかけから夫に不信感を募らせていく妻を細やかな心理描写で見つめた『さざなみ』(2015年)。親を亡くし、ひとりぼっちになった少年が1頭の馬とともに荒野をさまよう姿に寄り添った『荒野にて』(2017年)。「ひとり」であることが、そこでは観る者の感覚と共鳴するように映し出される。 そんなヘイの新作映画『異人たち』は、なんと日本の名脚本家・山田太一が1987年に発表した小説『異人たちとの夏』の映画化だ。日本では大林宣彦監督による1988年の作品があるので、映画化は今回が2度目となる。1人で暮らす中年の脚本家の男が、幼い頃に亡くした両親と再会するという基本的な設定や物語の流れは踏襲されているが、舞台はイギリスに、時代は現代に、そして主人公のセクシュアリティーはゲイに変更されている。 こ
日本を代表する名脚本家・山田太一が1987年に発表した長編小説『異人たちとの夏』。2003年に英訳され、世界的に広く読まれているこの名作を、『荒野にて』(2017年)のアンドリュー・ヘイが映画化した。それも、特別にパーソナルなかたちで。 舞台は現代のロンドン。40代の脚本家・アダムは、幼いころに両親を交通事故で亡くしてから孤独な生活を送っていた。ある夜、アダム(アンドリュー・スコット)は同じタワーマンションに住む若い青年・ハリー(ポール・メスカル)と出会って恋に落ちる。一方、幼少期を過ごした家を訪れたアダムは、この世を去った当時と同じ姿をした両親と再会。家族との失われた時間を取り戻そうとしながら、アダムはハリーへの愛情を深めていくが、その幸福なひとときは決して長く続かなかった――。 1973年生まれのヘイは、以前から、自らと同じく1980年代に成長したゲイ男性を表現する映画を構想していたと
はちみつぱいやムーンライダーズの中心メンバーとして、日本のロックの黎明期から最前線で活動してきた鈴木慶一。その他にも、高橋幸宏とのTHE BEATNIKS、PANTAとのP.K.O、KERAとのNo Lie-Senseなど、様々なユニットやバンドでも作品を発表。近年では映画音楽の作曲家として国際的に活躍してきた。音楽評論家の宗像明将が、その膨大な仕事の全貌を捉えた『72年間のTOKYO、鈴木慶一の記憶』が刊行された。鈴木慶一自身の言葉で人生を振り返った本書からは、日本のロックの歴史も浮かび上がってくる。どんな風に鈴木慶一は音楽と向き合ってきたのか。本の内容に触れながら話を聞いた。 『72年間のTOKYO、鈴木慶一の記憶』宗像明将・著 株式会社blueprint・刊 生い立ちと音楽の目覚め ー『72年間のTOKYO、鈴木慶一の記憶』によると、慶一さんは大家族のなかで育ったそうですね。社長をし
シャーロット・ウェルズ監督の受賞作『aftersun/アフターサン』で撮影監督グレゴリー・オーケが記憶の色彩を35mmで捉える 1990年代後半を舞台にした『aftersun/アフターサン』は、休暇中に父カラムと彼の31歳の誕生日の前日をトルコのビーチリゾートで過ごす11歳の少女ソフィの姿を描いています。ソフィは、スキューバダイビングやゲームセンターで他の若者たちと遊んだこと、そしてもちろん父親と過ごした時間といった休暇中のわくわくするような出来事と経験をMiniDVカメラに記録します。 ソフィの母親とは円満に別れているものの、カラムはソフィの知らないところで仕事面と経済面で問題を抱えていました。太極拳をしたり自己啓発本を読んだり、煙草を吸ったりするカラムにはうつや無気力の兆候が見られるのですが、彼はそのことをソフィには知られないようにしています。 やがてソフィは空港に到着、あっけ
『そして、バトンは渡された』で2019年本屋大賞を受賞した瀬尾まいこの原作小説を、『ケイコ 目を澄ませて』が第72回ベルリン国際映画祭ほか20以上の映画祭に出品され、第77回毎日映画コンクールで日本映画大賞・監督賞他5部門を受賞するなど、国内外で絶賛を浴びた三宅唱監督が映画化。人生の様々な瞬間に、何度も思い出してしまうような大切な一本になる、令和時代の新たな傑作が誕生した。(ホームページより引用) 撮影は、『ケイコ 目を澄ませて』で第77回毎日映画コンクール撮影賞を受賞された月永雄太氏。本作で三宅唱監督と2度目のタッグを組み、再び全編16mm、かつ1タイプでのフィルム撮影を実施されました。制作されるうえでのこだわりや現場、スタッフ、仕上げなど撮影全般の裏側をお伺いしました。 16mm撮影を選択された経緯を教えて下さい。 月永C:『ケイコ 目を澄ませて』が完成する頃に三宅唱監督が「またフィル
瀬尾まいこの同名小説を原作とした三宅唱監督の最新作『夜明けのすべて』が、2月9日から公開される。朝ドラ『カムカムエヴリバディ』で共演したSixTONESの松村北斗、上白石萌音が主演を務める本作では、重いPMS(月経前症候群)を抱える藤沢さんと、パニック障害を持つ山添くんが同じ職場で働きながら、次第にお互いのことを知り、つながっていく様子が描かれる。第74回ベルリン国際映画祭【フォーラム部門】に正式出品が決定し、世界からも注目を集めている。 三宅監督は「ふたりが魅力的で、そして恋愛で解決する話ではないのがいい」と企画当初から考えていたという。大きなドラマこそないが、観た人の心をたしかに揺さぶるこの作品に秘められたものとはなんなのか。作家の鈴木みのりが、三宅監督へのインタビューを通じて綴る。 雨の降る駅前で、月に一度のPMS(月経前症候群)で苦しむひとりの女性の姿。主人公のひとり藤沢さん(上白
東京2020オリンピック・パラリンピックの開催が差し迫った2021年7月19日に、ミュージシャンの小山田圭吾さんが開会式の楽曲制作担当の辞任を発表した。これまでもインターネット上で言及されてきた、雑誌のインタビュー記事での「いじめ発言」が改めて問題視されたことを受けてのものだった。それから約二ヶ月後の9月17日には小山田さんの公式サイトに、いじめ発言が掲載された雑誌記事の背景や現在の心境、謝罪などが書かれた「【いじめに関するインタビュー記事についてのお詫びと経緯説明】」が掲載され、2022年5月25日に活動再開が発表された。 本記事は、小山田さんと評論家・荻上チキさんとの対談である。小山田さんの当時の心境や出来事を伺うとともに、NPO「ストップいじめ!ナビ」の理事を務める荻上さんにいじめ問題の知見をお話しいただいている。またメディアやSNSを中心としたインターネット上での反応も含めた一連の
井上俊之が語る『君たちはどう生きるか』- ロングインタビュー by Matteo Watzky | Oct 20, 2023 | インタビュー | 0 comments Fullfrontal.moeでは、宮崎駿監督の新作『君たちはどう生きるか』について、もっと知りたい、情報を共有したいとずっと考えていました。そのため、映画のスタッフにインタビューするのは当然のことだった。そこで、伝説のアニメーター、井上俊之にインタビューをいただきました。 井上俊之は、日本アニメーションで最も偉大な職人の一人であり、最も作画の歴史に詳しい人物の一人でもある。井上氏は、『アキラ』、『攻殻機動隊』、『千年女優』、『電脳コイル』、『おおかみこどもの雨と雪』など、日本アニメーションの最高傑作のいくつかに参加していましたが、『魔女の宅急便』と『君たちはどう生きるか』の間にに宮崎監督と仕事をしたことはない。 そこで今
シャーロット・ウェルズ監督による長編デビュー作『aftersun/アフターサン』は、若い父親と娘のひと夏の旅の思い出を、20年後、父と同じ年齢になった娘の視点で綴る物語だ。英米のさまざまなメディアで2022年ベストムービーの1本に数えられ、娘への愛情と31歳の男性としての苦悩をあわせもつ父のカラムを繊細に演じたポール・メスカルは、本作の出演で『アカデミー賞』主演男優賞ノミネートを果たした。 家庭用小型ビデオカメラ「miniDV」で映したローファイな映像やBlur、R.E.M.、Queen & David Bowieらの楽曲に彩られた本作は、1987年生まれの監督の自叙伝的要素も含む。よく兄妹に間違えられたというウェルズと父が実際にトルコで過ごした夏休みの思い出がベースになっているという。大好きだった父の姿と、当時は知り得なかった父の内なる葛藤──非常にパーソナルであり、曖昧なところをたくさ
全ロックファン必聴! サントラ『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3 オーサム・ミックス Vol. 3』を全17曲徹底解説 2014年に公開された『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズ第1弾のオープニングシーンで、クリス・プラット演じるスター・ロードが、よりによってウォークマンに手を伸ばし、カセットテープに「オーサム・ミックス vol. 1」と書かれていたのを観た瞬間に、心を鷲掴みにされた音楽ナードは大量にいたはずだ。しかもレッドボーンの“カム・アンド・ゲット・ユア・ラヴ”に合わせて、スター・ロードがコミカルなダンスを披露したから、これより前に公開されたスーパーヒーロー映画の完璧なオルタナであることも決定。『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』(2017年)のオープニングでは、今度はベビー・グルートが戦闘シーンを背景にしながら、エレクトリック・ライト・オ
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