『カモン カモン』マイク・ミルズ監督の描き下ろしイラスト入りアートポスターが解禁! Fan's Voice Staff ホアキン・フェニックス主演のA24製作映画『カモン カモン』の公開に先立ち、マイク・ミルズ監督の手描きイラストをあしらった大島依提亜氏によるアートポスターが解禁されました。 『カモン カモン』は、NYを拠点に全米各地を取材して回るラジオジャーナリストのジョニー(ホアキン・フェニックス)と、9歳の甥・ジェシー(ウディ・ノーマン)が新たな絆を見出していく姿を描いた感動のヒューマンドラマ。 本作の日本版ビジュアルを担当するデザイナーの大島依提亜氏がディレクションを手掛けたアートポスターには、マイク・ミルズ監督が描き下ろしたジョニーとジェシーのイラストに、監督が大好きだという劇中のセリフが配されています。グラフィックデザイナー出身のミルズ監督は、そのシーンの二人を描いてほしいとい
3月11日(金)より、 新しい扉をひらくロードショー! ヒューマントラストシネマ有楽町、 新宿武蔵野館ほか全国順次公開 特別鑑賞券 ¥1,500 絶賛発売中! 窓口でお買い求めの方に 【ポラロイド型ステッカー】をプレゼント! ※一部劇場を除く (全2種/先着順/限定数/種類はお選びいただけません)
私たち、物語の書き手と映画業界は、特殊な関係にあります。私たちは、映像化のお話をいただき、許諾することはできても、制作に関わることはほぼありません。演者の方々が登場人物に息を吹き込み、想像でしかなかった物語がスクリーンに映し出される感動は、作者として何にも代えがたい幸せです。けれどそれが、どのような環境で作られるか、私たちは知り得ないのです。 原作者の名前は、映画の冒頭にクレジットされ、その作品がいかなるものであっても、自分の生み出した物語である責務を負います。映画制作の現場での性暴力・性加害が明るみに出たことは、原作者という立場で映画に関わる私たちにとっても、無関係ではありません。不均等なパワーバランスによる常態的なハラスメント、身体的な暴力、恫喝などの心理的な暴力等が、業界の体質であるように言われるなかで、今回、女性たちが多大なリスクを背負って性被害を告白したことは、業界の内外を問わず
「きっと面白くなります」。2020年春、小規模なチームで自主的に撮り始めた未完成の短編集を濱口竜介はそう語った。普段、自分を大きく見せることをしない監督だけに意外な印象を受けたが、約一年半後……、『偶然と想像』と題して世に放たれた作品は、その言葉通りだった。会話劇、演じること、言葉と身体、カメラと演技の調和──追及し続けてきた数々のテーマを深化させた監督に、面白さの源を探るべくお話を訊いた。 ──難聴のため、今回はバーチャル・シアターでバリアフリー日本語字幕版を鑑賞しました。するとセリフと字幕がぴったり一致していて、ストレスなく映画を楽しめました。完成稿をそのまま字幕にされたのでしょうか。 日本語字幕制作を依頼したパラブラさんには(『寝ても覚めても』と『ドライブ・マイ・カー』でも日本語字幕制作をしていただいています)脚本をお渡ししたうえで、それをもとに実際にセリフを聴き取ってもらい、文字起
村上春樹の同名短篇小説に、さらに二篇を接続して映画化した濱口竜介の新作『ドライブ・マイ・カー』が全国で公開中だ。妻を失った演出家・家福(西島秀俊)と彼の愛車サーブ 900を運転することになったみさき(三浦透子)。カメラはふたりの移動を捉えながら、その関係の微細な移ろいと響き、そして目には見えない「信じ得るもの」を描き出す。過去作にない方法で、劇中に用いられるチェーホフのセリフに倣えば「いつ明けるとも知れない夜また夜」を主人公たちと共にくぐり抜けた監督にインタビューをおこなった。 ──本作からはとても新鮮な感触を覚えました。そのひとつが手話表現で、これまでの「言葉の映画」の魅力を踏まえながら、新しいステップに挑まれています。 神戸滞在期に、〈さがの映像祭〉という聴覚障害者映像祭に呼んでいただく機会がありました。そこで、健聴者は僕や通訳の方ぐらいで、周りの方たちは手話で話している状況に置かれま
『パラサイト 半地下の家族』でアカデミー賞4冠に輝き、新作を切望されているポン・ジュノ監督が、ワーナーのSF映画で監督、脚本、製作を担当することが決まったという。主演候補にはロバート・パティンソンが挙がっており、現在交渉中とのこと。「The Wrap」などが報じた。 タイトル未定の本作は、まもなく出版されるエドワード・アシュトンの小説「Mickey7」が原作で、「アンディ・ウィアーの『火星の人』とブレイク・クラウチの『ダーク・マター』を足して2で割ったような作品」とのこと。 死の危険性がある仕事のためにデザインされた、消耗品かつ使い捨てのクローン人間の物語で、主人公は危険な未開の地を開拓するべく調査に派遣されているミッキー7。すでに6回の“死”を経験し、記憶は彼らから引き継がれて“再生”され再び仕事に就くが、ある日ミッキー7は行方不明となり、死んだとみなされる。しかし、ミッキー7は死んでい
『鵞鳥湖の夜』グイ・ルンメイ インタビュー「将来に対して大きな夢を見ることが叶わない貧困層の若い女性であるアイアイにとって、別の人生に繋がる可能性がある賭けをするか否かという物語なのです」/Interview with Gwei Lun-Mei about “The Wild Goose Lake” 9月25日、『鵞鳥湖の夜』がいよいよ公開される。『薄氷の殺人』(2014年)で第64回ベルリン国際映画祭で最優秀作品賞の金熊賞と最優秀男優賞の銀熊賞を受賞し、第51回金馬奨の8部門にノミネートされるなど中国のみならず世界で注目を集めるディアオ・イーナン監督の最新作だ。逃亡中のギャングと共に逃げる女性というある種ベーシックなストーリーがディアオ・イーナン監督によってどのようにオリジナリティをもたらせられるのかは本編にて確認して欲しいところだが、中国という国の権力の構図、地方都市のあり方と行き止ま
映画監督による新たな暴力行為、性加害が発覚しました。報道されている行為、その内容は決して許されるものではありません。被害にあわれた方々がこれ以上傷つくことがないこと、また当該の映画監督の作品において権限のある立場の関係者は、その現場で同様の問題がなかったかを精査すること、もしあった場合には被害者のために何ができるかを検討することを望みます。「映画に罪はない」と拙速に公開の可否を判断する前に、まず被害者の尊厳を守ることに注力すべきです。 被害者への誹謗中傷、二次被害、三次被害につながらないための配慮が、メディアにも、私たちにも求められます。 映画はひとりの力で作ることはできません。監督だけではなく、プロデューサー、技術スタッフ、制作部、演出部、そして俳優部、多くの関係者の協働によって一本の映画が成立します。だからこそ、互いの人格を尊重しあうこと、仕事上の大切なパートナーであるという意識を持つ
『パラサイト』はなぜ社会的不平等を描いた映画ではないのか ──神の建築とクレイジーキルト デヴィッド・グレーバー&ニカ・ドゥブロフスキー (片岡大右訳) 批判、構造、希望──訳者まえがき 以下に読まれるのは、デヴィッド・グレーバーとニカ・ドゥブロフスキーによる映画『パラサイト』(ポン・ジュノ監督、2019年)のレヴューの日本語訳である。段落分けは訳者と編集部の判断で原文よりも増やしている。タイトル(原文は無題)と見出しは訳者による。 ニューヨークを拠点とする文芸誌『n+1』への寄稿として執筆された本稿は、コロナ禍の余波で掲載の目処が立たないために、著者らによって「みんなの人類学」のページ中に、PDFのかたちで先行公開されることになったものだ。 「みんなの人類学」とは、アーティストやクリエーター向けのクラウドファンディング・プラットフォーム「Patreon」上に2人が開設したページで、この人
記録係とも呼ばれるスクリプターは、ほとんどの撮影所で女性の職とされ、現場とポストプロダクション(撮影後の作業)を繋ぐ重要な役割を担ってきた。「スクリプター烈伝」では、そんなスクリプターのパイオニア女性たちに、現役スクリプターで脚本家の谷慶子氏が、ざっくばらんにインタビューをおこなっていく。第1回は日本映画スクリプター協会初代会長の堀北昌子(ほりきた・しょうこ)氏。スクリプターになったきっかけや、男性ばかりの職場での女性ならではの苦労について聞いた。 堀北昌子さんは、1992年に創立された日本映画スクリプター協会(現・協同組合 日本映画・テレビスクリプター協会)の初代会長である。映画制作において問題が起きても、ひとつの現場にひとりで参加するという仕事の特質上、個人でしか対応できず、またスクリプター同士の連携も取りづらかった状況を改善すべく、白鳥あかねさん、構木久子さんらと共に仲間に声をかけ、
11月21~23日に大阪・梅田で開催される大阪韓国映画祭(駐大阪韓国文化院主催)で、北海道の小樽で撮影された韓国映画「ユニへ」が上映される。キム・ヒエと中村優子が主演し、韓国では昨年の釜山国際映画祭クロージング作品としても上映された。ある日ユニ(キム・ヒエ)のもとに届いた一通の手紙をきっかけに、ユニと娘セボム(キム・ソヘ)の小樽への旅が始まる。イム・デヒョン監督に小樽での撮影や作品に込めた思いなどを聞いた。 ――監督は「ユニへ」を撮る以前に小樽に行ったことがあったと聞きました。どんなきっかけで小樽に行ったのか、どんな印象だったのか、そしてロケ地に選んだ理由を教えてください。 2017年1月の終わりごろ小樽を旅しました。岩井俊二監督の映画「Love Letter」が好きな友達に強く勧められたためです。あんなにもたくさん雪が降る所は初めてで、特別記憶に残りました。中でも記憶に残ったのが、私が満
2021年12月17日からベルリン国際映画祭で銀熊賞を受賞した濱口竜介監督の『偶然と想像』が全国の劇場で公開されます。同作品のプロデューサーはITベンチャー企業NEOPAの取締役の高田聡さん(44歳)。 濱口監督とは在籍していた東京大学の映画研究サークルで知り合った高田さんは、卒業後、IT企業のプログラマーとして就職し、「映画を作ろうとは思っていなかった」といいます。しかし、濱口監督が大きく注目されるきっかけとなった『ハッピーアワー』(‘15)からプロデューサーとして製作のサポートを始めます。 IT企業の経営者の高田さんがなぜ映画製作に携わるようになったのでしょうか。今回は、映研時代の濱口監督とのエピソードや映画プロデューサーとなった経緯、そして『偶然と想像』の見どころなどについてお話を聞きました。 柔道部の普通の少年だった ――高田さんは映画研究サークルで濱口監督に出会っていますが、映画
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