第94回選抜高校野球大会第7日の25日、第2試合で行われた2回戦の木更津総合(千葉)―金光大阪戦で、三塁コーチが走者を補助したとして、走者がアウトになる珍しいケースがあった。 木更津総合は1点を追う八回無死一、二塁で、9番打者の空康輔(3年)が左前打を放ったが、二塁走者の代走・大久保達希(3年)が三塁ベースを回ったところで転倒した。ここで三塁コーチが大久保の体に触れて三塁ベースに戻るよう促した。 このため、審判は走者にアウトを宣告。その後、審判が場内アナウンスで「三塁コーチャーが肉体的援助をした。従って、その走者をアウトにします」と説明し、1死一、二塁で試合を再開した。 公認野球規則は「6・01a(8)」で、「三塁または一塁のベースコーチが、走者に触れるか、または支えるかして、走者の三塁または一塁への帰塁、あるいはそれらの離塁を、肉体的に援助したと審判員が認めた場合」に走者はアウトになると