日産自動車前会長のカルロス・ゴーン被告人による国外逃亡の直前、本人にインタビューしていた元東京地検特捜部検事の郷原信郎弁護士が1月22日、都内の日本外国特派員協会(FCCJ)で会見した。「日産は2~3年以内に倒産するだろう」などゴーン氏の発言を明らかにし、見解を語った。検察改革・刑事司法改革を標榜する郷原弁護士は司法制度の問題点を改めて提示。見直されなければ、日本の司法制度が海外から信頼されることはないと訴えた。 ●逃亡直前、進められていたインタビュー 郷原弁護士はゴーン事件を書籍にまとめるため、2019年11月中旬~12月27日まで、保釈中のゴーン被告人と5回面会し、計10時間以上のインタビューを行った。国外逃亡によって出版計画は白紙となり、インタビュー内容の取り扱いも宙に浮いていたが、1月13日にレバノンのゴーン被告人とのテレビ電話により公にする許可を得られた。その電話の中でゴーン被告