仏では暴徒化で支持失う[パリ発]燃料税引き上げを発端に毎週土曜日、エマニュエル・マクロン仏大統領の構造改革に抗議の声を上げてきた「黄色ベスト(ジレ・ジョーヌ)運動」は9週目に突入した1月12日、筆者が取材したパリ中心部では参加者は数えるほどしか見当たりませんでした。 仏内務省の発表では、今回の参加者はフランス全土で8万4000人、244人が逮捕されました。初回の参加者28万2000人に比べると「黄色ベスト運動」の勢いは衰えましたが、生活苦が深刻な地方で運動はまだ続いているようです。 世論調査会社ifopによると「黄色ベスト運動」への支持は下のグラフのように急落しています。 一部の極左集団が暴徒化してグローバルバンクなどの破壊活動を繰り返しました。スピード違反取り締まり監視カメラの6割が壊されました。パリでは観光収入に深刻な影響が出ています。 フランスの景気は減速国立統計経済研究所(INSE