自民党の杉田水脈衆院議員は24日、月刊誌の寄稿で性的少数者(LGBT)を「『生産性』がない」と表現したことを巡り「誤解を招き、心苦しく思っている」と国会内で記者団に語った。ただ、表現撤回の意思を問う質問には明確に答えず「言葉が不適切だった。人権を否定するつもりはないし、差別的なことを考えたこともない」と述べるにとどめた。 議員辞職する考えはないかを問われると「研さんを積んでまいりたい。政治家として行動で示していくしかない」と否定した。
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「あぁ、またか」と彼女は思った。「また生産性の有無で支援を語る議論がでてくるのか」と。7月26日、相模原事件から2年を前に自民党の国会議員が「LGBTは生産性が無い」と寄稿したことが問題になった。彼女、義足の女優として活躍する森田かずよさん(40歳)は言う。 「生産性は人の価値ではなく、生きていることそのものに人の価値がある」 森田さん(本人提供)「生きることだけでも価値がある」 森田さんは憤りと困惑が入り混じったような声で取材に応じた。大阪市在住。義足のダンサー、女優として身体表現のあり方を模索して注目されており、香取慎吾さんも取材にやってきた。右手の指は4本で、そのうちの3本はまっすぐに伸びず、右の肋骨は3本ない。 森田さんは自民党議員の論考を読み、こんなツイートをした。 《「生産性がない」って本当にパワーワードですね…。私は身体に障害があって未婚で子供も生んでない、となるとよりこの言
性的少数者をあからさまに差別し、多様な性のあり方を認めていこうという社会の流れに逆行する。見過ごせない見解だ。 自民党の杉田水脈(みお)衆院議員(比例中国ブロック)が「『LGBT』支援の度が過ぎる」と題した月刊誌「新潮45」への寄稿で、同性カップルを念頭にこんな持論を展開した。 「彼ら彼女らは子供を作らない、つまり『生産性』がないのです。そこに税金を投入することが果たしていいのかどうか」 異性のカップルであっても、子どもを産むか産まないかは、個人の選択である。それを「生産性」という観点で評価する感覚にぞっとする。歴史的に少数者を排除してきた優生思想の差別的考えとどこが違うのか。 杉田氏は、日本は寛容な社会で、LGBTへの差別はそれほどないという見方も示した。事実誤認もはなはだしい。学校や職場、地域での偏見や差別は各種の報告で明らかだ。 さまざまな性的指向を認めれば、「兄弟婚を認めろ、親子婚
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