印刷 15日の欧州金融市場は政府債務(借金)危機への不安から、イタリア、スペイン、ベルギーの政府が借金のために発行した国債が売りこまれ、国債価格が下落(金利が上昇)した。金利はイタリアが再び年7%を超えたほか、スペインも6%台になり、欧州通貨「ユーロ」ができた1999年以降の最高水準になった。 イタリアの10年物国債の流通利回りは前日には6%台後半だったが、15日は7.1%台で取引を終えた。モンティ次期首相への期待はあるが、ベルルスコーニ政権の時の連立与党が協力しない構えを見せるなど、政権基盤への不安もある。財政再建に向けて「一枚岩になれるかどうかみえない」との見方も強い。 スペインの国債は前日より約0.2%幅高い6.3%台で取引を終えた。日本の信用組合などに似た「貯蓄銀行」が2008年の不動産バブル崩壊後、多くの不良債権を抱えた。政府の支援が必要になれば、財政が悪くなるとの不安があ