一般道路と鉄道線路を走行できる車両「DMV(デュアル・モード・ビークル)」の実証走行が10日、海陽と牟岐の両町などで始まり、自治体関係者らが乗車体験した。 阿佐海岸鉄道宍喰駅(海陽町)であった出発式には徳島、高知両県やJR四国などの約40人が出席。飯泉嘉門知事が「DMVは地域活性化の起爆剤となる夢の乗り物。一日も早い導入を目指したい」などとあいさつした。テープカットに続いて約20人が乗り込み午前9時20分、地元住民や児童らに見送られて出発した。 牟岐駅では、線路に乗り入れるために鉄車輪を出す「モードチェンジ」を行い、鉄道ファンらが熱心にシャッターを切っていた。宍喰駅車庫で再び道路に下り、高知県東洋町の白浜海岸を観光。宍喰駅に戻るまでの約2時間、乗り心地を確かめた。 実証走行は、徳島県や海部郡3町などでつくる「阿佐東地域公共交通懇話会」が実施。11、12の両日は公募した県内外の126人