「メディアリテラシー」が重要である、というのはいまさら繰り返すまでもないほど当たり前の話だ。メディア発のさまざまな情報が氾濫する今の世の中において、その意味や背景を的確に理解し、適切に活用していく能力は、現代人として必須の能力といえよう。教育の果たすべき役割は大きいが、現状は問題も山積しており、課題は多い… …などというよくある話ならわざわざ繰り返さない。ちょっと待て、と思う。「メディアリテラシー」にはもう1つあるのではないか、という気がしたので、そちらについて書いてみたい。 「メディアリテラシー」ということばが一般的にどういうものを意味しているかについては、しかるべき資料にあたっていただきたい。ちなみにWikipediaでは「情報メディアを批判的に読み解いて、必要な情報を引き出し、その真偽を見抜き、活用する能力」と定義していて、これがベストかどうか評価する能力はないが、短いことばでなかな