オリンパスのM&Aを巡る問題をスクープした月刊経済誌「FACTA」が、それがきっかけで社長人事の会見から締め出されたと訴えている。オリンパス側は、会場のキャパシティなどを理由にしており、見解が食い違っている。 この問題で、FACTAは、「『無謀M&A』巨額損失の怪」の2011年8月号特集で疑惑追及の口火を切った。10月号では、さらに調査報道第2弾として、「特別背任」の疑いにまで踏み込んでいる。 「入れるのは彼らがよしとするメディアだけ」 そんな中で、社内調査に乗り出したマイケル・ウッドフォード社長が、10月14日に「経営手法の違い」などを理由に解任され、株価が大幅に下落。その責任を取る形で、菊川剛会長兼社長が取締役に退き、高山修一専務が社長に昇格する人事が急きょ26日に発表された。 ところが、この日の会見には、「首を取った」と自負するFACTAの記者が入れなかったというのだ。阿部重夫編集主