我々の「敵」はどこにいるか?堀井憲一郎『若者殺しの時代』 「若い連中は、黙っている。やんわりとだが若者は殺されてゆく。 いったい、境目はどこにあったのか。 それは「若者」という世代がきちんと限定され、みんなが明確に意識し、そこをターゲットにいろんなものが動き出してから、ですね。 すごく明確になったポイントは昭和の終わりごろにあるとおもう。 1980年代だ。 1980年代に、いくつかのことが用意され、いくつかのものが葬られ、いくつかのことが動き出し、いくつかのものは永遠にあと戻りができなくなった。」 堀井憲一郎『若者殺しの時代』(2006年 講談社) 非モテの「敵」とはなんでしょうか。前回、『D.T.』を取り上げた時「D.T.」の敵は「ガハハ系」だと書きましたが、それに対しての「はてなブックマーク」上で「「ガハハ系=リア充」でいいんじゃないかと思った」というコメントを頂きました。