新型コロナウイルスの感染拡大で全国的に休校が相次ぐ中、県立学校を再開させた茨城県への反発が強まっている。東京近郊の一部は再び休校にしたものの、水戸市など多くの自治体は対象外。日立市の高校では一斉休校を求める生徒が登校を拒否する「ストライキ」にまで発展した。 県は2日、県立学校の再開を決定。7日の緊急事態宣言後、県内44自治体のうち、東京や千葉に近い10市町の学校は8日から5月6日まで再び休校にしたが、水戸市など他の地域では、不安を理由に登校しない生徒を欠席扱いにしないことにして、継続を決めた。 日立第一高校の3年生有志は8~10日、ストライキを実施。「感染が容易に拡大するリスクがある」などと一斉休校を求めた。青木睦人校長は「意思を表明するのは悪いことではない。ただ、登校する生徒との間に分断が生まれてほしくない」と心配した。