無人の料金所を停車せずに通過していく車両=11月16日午後10時すぎ、神戸市灘区摩耶埠頭(撮影・中西幸大) 神戸港の六甲アイランド、ポートアイランドを結ぶ港湾道路「ハーバーハイウェイ」の夜間通行料の徴収漏れが、記録が残る2015~19年度の5年間だけで少なくとも約7億円に上ることが、神戸市への取材で分かった。市は約20年間、自動料金収受システム(ETC)や徴収機を設置せず、無人の料金所の「スルー」が常態化。センサーで通行量を把握しながら、対策を取ってこなかった。(伊田雄馬) ■夜間無人の料金所「スルー」常態化 ハーバーハイウェイは1997年に全線開通し、新港-高羽ランプ間の約10・5キロをつなぐ。中央の摩耶ランプを境に東西区間に分かれ、料金は全車種1区間110円、2区間210円に設定されている。 料金徴収は2区間の場合は本線上の料金所、1区間の場合は東西区間の各出入り口で係員が行うが、各出