前回書いたレポート「日本という国で奨学金を借りたら結婚できないことを証明する」は、大変多くの方に読んでいただき、様々なご意見をいただきました。 こうしたマイナスな内容を提示するにあたって、かなり安易なシミュレーションを行っていたことは間違いありません。また、だったら問題を解決するためにどうするべきなのかという提案や視点もセットで書くべきだったなと後悔し、一度記事を取り下げさせていただきました。 そこで、今回改めてもう一度「奨学金問題」について考え、その問題の本質と解決策について提案させていただきたく、この記事を書いてみました。 奨学金と未婚率を切り離して考えてみる まず前回のレポートで問題だったことのひとつに 奨学金を借りる割合と金額の上昇 未婚率の上昇 に因果関係があると記載したことです。 そこで、ここでは一旦、奨学金と未婚率を切り離したうえで、奨学金の抱える問題点を指摘したいと思います