関西国際空港を利用する外国人旅行者のうち、欧米とインドからの旅行者の約3~5割が大阪を「素通り」して帰国していたことが、大阪観光局の調査で分かった。溝畑宏局長は「四季を感じられる京都などを好む傾向がある」と分析。大阪の歴史的建造物や祭りをアピールするなど、プロモーションを強化していく意向を示した。 調査は昨年5月~今年2月、関空で観光局の調査員が外国人旅行者にインタビュー形式で行い、4199人から回答を得た。 「大阪で観光をしなかった」と回答したのは17.7%(743人)。国や地域ごとに大阪を観光しなかった旅行者の割合を見ると、英国49.4%▽米国38.0%▽ドイツ37.8%-など、欧米各国の素通りが目立った。割合が最も高かったのはインドからの旅行者で58.8%だった。 一方、中国は6.9%、台湾は5.9%だった。旅行者の9割以上が大阪を観光した。