『歴史学研究』の2月号に崎山直樹「抱懐する大学と『若手研究者問題』」がのっている。朝の電車の中、今読み終わったところ。昨日ついたが、朝、これは読まねばと思ってもってきたのは正解。思い出すのは「若手の道がなく、本当に憂鬱です」という日本文学のK先生の手紙。どこもそうなのだろうと思う。 この論文によれば人文学の分野では平成10年(電車内換算不能)からの10年間で大学教員数は6193人から5490人に、約11,4%減少している。その代わりに非常勤講師の人件費が40%近く増加している。年収200万という貧困線にならぶ待遇でポスドク生活をしている有能な研究者は多い。 この論文によって人文学の研究者の人数を確認してみると、こんなに少ないのかという観があるが、これはさらに下がっていく。今はいわゆる団塊世代の一斉の定年があるので、若干の空きポストは発生するであろうが、それは一時的なものである。これは本当に
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