親の育て方が悪かったと思われる方が多いようですが、決してそうではありません。親が暴力を誘発している場合がないわけではありませんが、だからといって親がそもそもの原因であるとすることは間違っていますし、解決を図るために有効な考えでもありません。 家庭内暴力を行っている子供に、直接・間接に接して感じることは、何かにつまずき、挫折感を抱いていることが多いということです。つまずくのは、友達作りであったり、学校生活や受験であったり、就労生活であったりと、人それぞれです。挫折し、不適応感が強くなり、引きこもってしまう子供もいます。 家庭内暴力の背景には、このように発達上の課題に対する挫折があり、その挫折によって生じた鬱屈した気持ちが、親への暴力となって現れているように思えます。つまり、挫折したことを親のせいにして暴力を振い始めるというのが一つの典型のようです。 暴力の程度も、暴言はひどいが暴力は押すとか